初期作から最新作まで100点余を公開
奈良美智の待望の個展が、豊田市美術館で開催されています。今回の展示では1987年の初期作品から最新作まで、絵画やドローイング、立体作品や小屋など、国内未発表作品を多数含む100点以上の作品に加えて、美術を志す前の作家の感性を育んできたレコードのジャケットや書籍などを展示。これまでの歩みに加えて、その独特な世界観の背景までをも紹介する本作家の決定版の個展となっています。
会場である豊田市美術館は、作家が学生時代を過ごした愛知県の長久手の急流に程近いため、この展覧会は作家によれば30年越しの「卒業制作」。また、本展覧会のタイトルにある「for better or worse」は「どのような運命になろうとも」という、キリスト教圏の誓いの言葉で、作家がこれまで描いてきた、そしてこれからも描いていくすべての作品へむけた誓いの展覧会という意味が込められています。
子どもの頃の記憶や感情を呼び起こしながら、作家が自分自身に向かい合いながら描いた作品たち。親子で楽しむアート鑑賞におすすめです!