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ティム・バートンが誘う、個性と多様性がきらめく新たな世界『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
小さい頃、「おばけ」や「モンスター」が好きだった人は多いはず。『E.T.』や『グレムリン』、『ゴーストバスターズ』など、幼少期の思い出深い映画には必ずと言っていいほど「おばけ」や「モンスター」が出てきた。 今も昔も、子どもはなぜ怖いもの、不思議なものに惹かれるのだろう。怖いもの見たさか、はたまた大人には見えない“何か”と通じ合っているからか。 子どもたち、そして遊び心を忘れていない大人におすすめしたい映画が『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』だ。 監督は、熱烈なファンが多いティム・バートン。『シザーハンズ』にはじまり、『アリス・イン・ワンダーランド』『チャーリーとチョコレート工場』など、世界中の子どもから大人までを次々と新しいイマジネーションで魅了し続けている。今作の主人公は、とある孤島の森で暮らす特殊な才能をもつ子どもたちだ。 宙に浮く、手から火を出す、怪力、人形に命を吹き込む…など不思議な能力を持っていたり、頭の後ろに口がある、透明人間など外見が少し変わっていたり。そんな子どもたちが住む屋敷を見守っているのが母親のような存在のミス・ペレグリン。彼女も特殊な能力をもっていて、時間を操作したり、ハヤブサに変身したりできる。