Vol.6 この秋、自然から学ぶアウトドアなSTEAM体験ガイド【前編】
*お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!
「自然から学ぶこと」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。虫や植物を観察したり、風の音を感じたり、木や土に触って感触を確かめたり。自然から伝わるあらゆる情報は、視覚、聴覚、触覚と、五感をフルに活用して伝わってきます。そこでの学びは、知識を得る以上に偉大なもの。子どもの目線になって自然を見つめてみると、思いがけない発見の連続に満ちているはず。自然は大人も子どもも楽しめる永遠の学びのフィールドといえるかもしれません。
もの遊びを無限に伸ばす
01. 神奈川県逗子市・千葉県佐倉市「原っぱ大学」
大人と子どもの境界を忘れて、自然の中でめいっぱい遊ぶことを推奨する「原っぱ大学」。逗子市の山中にある「村や」や、佐倉市の森を使った「佐倉の森フィールド」、大阪府茨木市の「大阪彩都キャンパス」などを拠点に、さまざまなフィールド体験を提供しています。イカダづくりや土器づくりなど、日々生まれるフィールド活動を「ギャングコース」と名付け、元気なギャングたちの自由な遊びに寄り添います。野山を走りながら、正解もゴールもない「名もなき遊び」が生まれるときこそ、最もクリエイティブで学びにあふれる瞬間。四季折々のさまざまなプログラムに参加してみてはいかがでしょう?
森の中では自由自在
02. 群馬県赤城山「サンデン・フォレスト」
群馬県赤城山のふもとにある「サンデン・フォレスト」は、地元の生態系保全の貢献活動として、自動車用コンプレッサーの生産などで有名な「サンデングループ」が所有する広大な森。環境調査などの取り組みを行う一方、毎週土曜には森の散策道を一部開放しています。デイキャンプやハイキングもできる人気のスポットですが、注目は木工ワークショップや天体観察など、親子向けの自然イベントを年間で随時開催していること。また「森の教室」と呼ばれるゾーンでは、木工やクラフト体験があったり、期間限定でザリガニほかくミッションに参加できたりと多彩なイベントが目白押し。安心して子どもの自主活動を見守れる環境です。
都心で見つかる豊かな自然
明治神宮には多様な生物が棲息
04. 東京都渋谷区/明治神宮「御苑」
都心の自然スポットはまだまだあります。誰もが知る「明治神宮」も、参道から少し横道にはいった「御苑」は驚くほど静寂で、四季の彩りが楽しめることをご存知でしょうか。明治神宮の敷地はもともと畑がほとんどの荒れた土地でしたが、明治天皇と昭憲皇太后をお祭りする神社創建にあたり、第一線の林学者らを集め、100年・150年後を見越して人工の森がつくられていったのです。そして2020年、鎮座百年祭を迎え、新種や絶滅危惧種合わせて約3000種もの動植物が発見されています。参拝と合わせて、つくられて100年を経た豊かな自然散策を楽しむのもいいかもしれません。