Vol.2 あるがままに
我が家のだんご三兄弟は、小学5年生と2年生と3歳という構成になっております。一号と二号はしょっちゅう兄弟げんかをしている典型的な兄弟といった感じです。御多分に洩れずスイッチでゲームばかりしています。これも抗えない事実といった感じです(笑)。静かだなと思うとガンプラ(ガンダムのプラモデル)を作っているか、お菓子を食べているかのどちらかです。
……と、思いきや急に三人同時に違う話しをはじめて、聖徳太子気分を味わうことができます。
騒がしい日々ですが自粛生活中に家で勉強しろと言っても、僕も全然勉強は好きじゃなかったので勉強したくない彼らの気持ちが良くわかります。
僕はこんな自粛生活の中で一番大切なことは「気分が塞ぎこまない」ことだと考えています。勉強も大切だけど、「こころの健康」の方が大切だと思うからです。だからある程度、「あるがまま」を受け入れています。
外出自粛以前は、長男次男を習い事に通わせていました。近所にある工作教室と空手です。工作教室は、絵を書いても、工作してもどんなものを作ってもOK。例えば今なら「鬼滅の刃」の刀を作ったり、と、とにかく何でもあり。出来るだけ作ってきたものを壁に飾るようにしています。作ったものに対し先生が必ずポジティブなメッセージを添えてくれるのが素晴らしいと思い、もう何年も通わせています。どんなものを作っても良く、なおかつそれを肯定してくれること。こんなに素晴らしいことってなかなか無いのかなと思います。子どもも大人も認めてもらう肯定されることって大事ですよね。
空手は、カラダはもちろんのこと精神的にも強くなってくれたら良いなと思い通わせています。昇級審査の試合で、勝って喜ぶよりも一生懸命やって負けた時の「悔し涙」を流すたびに、少しずつ逞しく成長している気がします。
今は難しいですが、外で思い切りカラダを動かして子ども達と一緒に遊ぶことも大切にしています。これからの季節は、なんといってもプール。真っ黒になるまでプールに行ったら朝から夕暮れまで遊び尽くします。もう子どもが遊べないというまでとことんいきます。余談ですが〈Shinzone〉でも〈Speed〉とのコラボレーションのスイムウェアを用意しているのでこれからのプールや海のレジャーにオススメですよ。
そんな自分の子どもたちですが、自分とは違う個性があることを強く自覚した出来事がありました。それは長男が5歳の誕生日プレゼントを買いにおもちゃ屋さんに行った時のこと。普段おもちゃ屋さんに行くことは少ないので、「今日は何でも欲しいものを買って良いよ」と伝えたら、小さいおもちゃを7~8個持ってきて「これが良い」。と言います。僕はてっきり普段買えないような大きなモノを持ってくると思っていたし、そう期待している自分もいたのでとてもビックリしました。「でっかいラジコンとかじゃなくて良いの?」と何度聞いても小さなおもちゃをたくさんが彼は良かったようです。もちろん彼の望み通り買って帰りました。この出来事を機に自分と一緒にしてはいけないし、彼らの個性を尊重しなければと強く思うようになりました。子どもは難しいことは分からなくても、大人がつい難しく考えてしまうようなことを簡単にシンプルに考えることが出来る。それも彼らを尊重したいと思う理由です。
とにかく今は「あるがまま」で良いと考えています。その中で、彼ら自身何が得意なことなのかを気がつけるようにサポートすることが自分の役割だと考えています。その反面、ワガママをいう時にはガツンと一蹴します。何故ダメなのか聞かれたら、「理屈なんて関係ない、ダメなものはダメ」と言って聞かせます。大人になったら理不尽なことや我慢しなければならない場面もあります。その時に、こういう経験が糧になってくれたらと願っています。
今はこんな感じで僕は子どもを育てています。