DATE 2020.10.27

Vol.7 ワードローブの整理と収納【後編】

「洋服や靴をケアすると愛着が湧き、満足できる。欲しいものには際限がないから、それってすごく大事なこと」。もはや、スタイル哲学とも言える洋服のケアあれこれ染谷流。毎日のおしゃれを心地よく快適に。こんな時代だから、ますます役立ちそうなテクニックを公開します!

前回の収納編に続き後編はお手入れ編をお伝えしたいと思います。

まず普段の洋服のケアでめちゃくちゃ便利で使えるのが、この「オキシクリーン」です。

白いTシャツをこよなく愛す自分としては、欠かせないアイテムです。Tシャツの白を保つために、定期的に漂白するのですが、お風呂の浴槽にお湯を入れ、そこに「オキシクリーン」を溶いて、しばし漬け込んだのち、軽く水を切ったら洗濯機でいつも通り洗う。洗い上がりがめちゃくちゃサッパリします。家族の白いものをまとめてやっちゃいます。

 

もう一つ便利なのが「コンバース」。こちらも「オキシクリーン」を洗うとめちゃくちゃゴムの白い部分がめちゃくちゃ綺麗になりオススメです。

次はニットのお手入れ。僕が一番オススメしたい洗剤は「ランドレス」の“ウールカシミアシャンプー”です。最高にいい香りがする上に、しっとりとした洗い上がりで大好きな洗剤です。ローゲージのセーターは洗うと重くなりすぎて大変なので潔くクリーニングに出しますが、それ以外のセーターはほとんど家で手洗いします。まずぬるま湯に“ウールカシミアシャンプー”を少し溶いて、ネットに入れたセーターをやさしく手洗いします。そのあとぬるま湯で2〜3回すすぎます。軽く絞ったら、ネットに入れたまま洗濯機の脱水に2分くらいかけます。脱水が長いと縮む傾向にあるので、短めの脱水がいいと思います。脱水が終わったら、バスタオルの上に平干しします。ハンガーなどにかけると型崩れするので、あくまでも平干しがオススメ。8割くらい乾いたところで、ハンカチなどを当て布して蒸気を当てながらアイロンします。こうするとめちゃくちゃ綺麗にサッパリと仕上がります。

なぜ僕が手洗いするかというと、ドライクリーニングの溶剤だとウールやカシミアの毛に含まれる適度な油分が飛んでしまい風合いが損なわれてしまうからです。ぬるま湯で手洗いすることで、皮脂や汗などの汚れが落ちることでものすごくサッパリとする、というわけです。

ニットを一度にたくさん洗うと大変なので、多くて2~3枚程度がオススメです。

 

少し特殊なケアかもしれませんが、レザーアイテムの丸洗いも家でしてしまいます。これもものすごくサッパリしてオススメ。特殊な洗剤ですが「革るん」というものが売っています。

例えばこの「グッチ」のライダース、15年くらい前にニューヨークで購入した思い出の品です。買った後にホテルに戻って深夜にファッションショーしたことを思い出します、はい。着すぎて内側のポケット袋が破けて裁縫の得意な祖母に縫ってもらったな〜などなど、とにかくいろんな思い出が詰まったアイテムですが、首の周りの皮脂などが気になってきたので、今回はこちらを丸洗いすることに。

まず百均などで買ってきた大きなネットにライダースを入れて、洗濯機に「革るん!」の洗剤を入れ洗います(洗剤は投入部に!)。

洗い上がったら形を整えて、セットでついてくる保湿剤的なものを塗ります。あとは風通しの良いところで、陰干し陰干し。乾いたらものすごくサッパリしてるのに、ちゃんとレザーのしっとりした感じもあり、とても良い仕上がり。最後に軽く防水スプレーをして、またしっかり陰干ししておしまいです。

こんな感じで、自宅でレザーが洗えるって便利ですよね。

 

最後は靴のケアについて。

先ほど「コンバース」の丸洗いについては「オキシクリーン」がおすすめとお伝えしましたが、革靴はやっぱりブラッシングとクリームで軽く磨くのがオススメです。あんまり大変だと磨かなくなっちゃうので、もうめちゃくちゃ簡単でいいです。ササッ〜とブラッシングして、チョンとクリームつけてシュシュ〜とTシャツで磨くだけ。もうこれだけ。これだけで見違えますから、ぜひお試しを。そして、シューツリーを入れるのも忘れずに!

 

とにかく洋服や靴をケアすると、いま持っているものに愛着が湧きます。だから満足することができます。欲しいものには際限がないし、「満足」できるかってすごく大事なことだと思います。そのためには、まずは今あるものを大事にすることからはじめてみましょう!

 

※「オキシクリーン」「ランドレス」「革るん!」共に個人での使用一例となります。お洗濯の際には説明書をご覧の上、それぞれの素材に適した用量とケアをお願いします。(Fasu編集部)


 

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