DATE 2017.11.20

マナー&ルールを教えてくれる絵本

気になるテーマの絵本を3冊セレクトしてお届けする絵本ガイド。今回のテーマは「マナー&ルールを教えてくれる絵本」。テーブルマナーや友達との付き合い方、交通安全のルールなど子どもたちでも知っておきたい基本のマナー&ルールを教えてくれる絵本をセレクトしました。
『およばれのテーブルマナー』 絵・文/フィリップ・デュマ 訳/久保木泰夫 西村書店 本体1300円(税別)

エルメス家がお手本の美しい食卓のマナーとは? 『およばれのテーブルマナー』。

作者であるフィリップ・デュマはエルメスの4代目社長の息子さん(彼の仲良しの兄、ジャン=ルイ・デュマが5代目社長)。童話作家、挿絵画家である作者が、自分の子どもたちにテーブルマナーを教えるために描いたという1冊。マナーブックといっても、難しくかしこまりすぎることなく、ユーモアとウィットに富んだ楽しい内容で子どもたちに、誰かのお家におよばれした時の、テーブルマナーやおもてなしをうける時の振る舞いの基本を教えてくれます。「汚れた手や爪がきたない手をテーブルに置く」「顔をお皿に近づけすぎる」など無作法の見本から、「自らすすんでテーブルに運ぶ」「その家の主婦の料理の腕前を褒める」など褒められるプラスの行動も教えてくれます。大人でも、自分の礼儀作法を今一度見返したくなる、アドバイスがたくさん。一緒に読んで、誰にとっても気持ちいいテーブルマナーをみにつけましょう。

 

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『かしてあげたいな』 文/八木田宜子 絵/長 新太 絵本塾出版 本体1200円(税別)

自分の持ち物をひとりじめしないで、『かしてあげたいな』と思えるように。

ナンセンス絵本の大家として知られる長 新太さん。彼の約50年前の絵本が新装復刊されました。はっきりとした色合いと登場するたくさんのかわいい動物たちは、幼い2〜3歳ころから読むのにぴったりです。文章は、「らいおんえほん」の八木田宜子さん。主人公の男の子は自分のスプーンやフォーク、てぶくろをいろんな動物たちに「かしてあげたいな」と思います。それは、動物たちならこんな楽しい使い方ができるだろうな……と想像できるから。小さいころは、自分のものを「貸してあげる」となかなか言えないもの。でも、「貸してあげること」は「なくす」ことでなく別の何かが「生まれる」ことだと、このお話はとても優しく、温かな視点で教えてくれます。バナナを分け合う同シリーズの『ひとつずつ』も一緒に読むのにおすすめです。

 

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『しんごうきピコリ』 作・絵/ザ・キャビンカンパニー あかね書房 本体1300円(税別)

主人公は信号機の『しんごうきピコリ』。この色になったら車はどうなる? みんなで考えよう!

ユニークな絵本作品を連発して、今、大人気の絵本作家ユニット「ザ・キャビンカンパニー」。主人公は、かわいい信号機。歩く人たちは、みんな横断歩道で手を上げて渡っています。あ、信号が「あお」になりました。さあ、くるまはどうする? ……と、物語は、はじまります。青だと車は「すすんでもよし」。「どーどーとトラック。ひょーひょーとバイク」が走ります。では、信号が「ピンク」になったら? え、次は「きみどり」になったら? くるまたちは大慌て、予想外の信号の色に、さかだちしたり、ぴょんぴょんジャンプしたりしてしまいます。たっぷりと笑いながら、基本の交通ルールを覚えることができる絵本です。変わった色にならないか、ちゃんと信号をみてから渡ろうね、とおはなしすれば、みんな信号機が大好きになってしまいそうです。

 

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第1回:多様な生き方、暮らし方
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第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

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