DATE 2021.08.14

【蔦屋家電に聞く!】本格シアターを完成させる最新「据え置き型」プロジェクター

新築やリフォームを機に自宅に本格的なシアタールームを作りたいと考えている人におすすめなのが、据え置き型プロジェクター。どんな基準で選ぶべき?モバイル型との違いは?そんな疑問や選び方のコツ、おすすめの商品を二子玉川蔦屋家電の住コンシェルジュ・吉田明穂さんが指南。

【特集】ニューファミリーのためのホームプロジェクターガイド

コロナ禍のおうち時間で注目を集めている「プロジェクターのある暮らし」。いつもの映画鑑賞やアニメ鑑賞も、プロジェクターを使って大画面で見ればたちまちスペシャルなひと時に。おしゃれファミリーのプロジェクターライフから、選び方・使い方ガイドまでFasuが総力特集!

コロナ禍で外出が中々叶わない今、おうち時間の充実にホームプロジェクターの導入を検討している人も多いだろう。大画面で映画やスポーツを楽しめば、いつもの我が家も劇場やスタジアに早変わり。家族で手軽に、でも特別なイベント気分を味えるのが嬉しい。

 

さらに最近では、引越しや新築、リフォームのタイミングで大きなテレビを一台買う代わりに、機能性が高く、テレビにも劣らない美しい映像を楽しめる据え置き型プロジェクターを導入する人も増えている。そこで今回は、前回のモバイル型プロジェクター編に続き、据え置き型プロジェクターの選び方のコツを二子玉川 蔦屋家電で聞き込み。プロジェクターを導入して“テレビレス”生活をはじめてみては?

家庭需要が増え、デザイン性がアップした据え置き型プロジェクター

リビングにテレビを置かない“テレビレス”派の人に人気なのが、テレビにも劣らない美しい映像を大型画面で楽しめる、据え置き型のプロジェクター。据え置き型というと、かつては学校の授業や会社の会議で使われていたような、大きくて無機質なデザインのプロジェクターが主流だったが、最近は家庭での重要が増えたことで、インテリアに溶け込むスタイリッシュなデザインのものが続々登場している。

 

「最近ではリビングにプロジェクターの設置することを前提に、住まいづくりをする人が増えています。『設計時にスクリーンの置き場も想定した方が良いですか?』と聞かれることが多いのですが、白い壁さえあればスクリーンは不要です。100インチ程度の画面を投影できる壁の大きさがあれば十分に楽しめますよ。100インチのテレビを設置すると、消している時にかなり圧迫感が出てしまうと思いますが、プロジェクターは観ないときに存在感を消すことができます。大画面で映像を楽しみたいけど大きなテレビを置きたくない、という方に据え置き型はおすすめですね」(二子玉川 蔦屋家電・住コンシェルジュ吉田さん)

 

購入時に気にすべきポイントは?

次に気になるのが、製品の選び方。購入時にチェックすべきポイントは、「投写距離」「ルーメン数(明るさ)」。さらにハイレベルなシアタールーム目指すのなら、「音質」にも注目だと吉田さんは言う。

 

チェックポイント①:投写距離

「投写距離」とは、画面を映す壁からプロジェクターレンズまでの距離のこと。距離が長ければ長いほど投影画面サイズが大きくなり、逆に投写距離が短いと投影画面が小さくなるのが一般的なプロジェクター。しかし、リビングの横幅が狭く距離がなかなか取れない……と悩む人もいるはず。そんな時は、投写距離が短くても大画面投影が可能な“超短焦点レンズ”搭載のプロジェクターがおすすめだ。

 

「超短焦点レンズが搭載された製品は、投写距離が取れなくても大画面での投影ができるので、投影する壁際にプロジェクター本体を設置することができます。テレビを設置する場合も、テレビチューナーをつなぐアンテナやDVDデッキなどは、壁際に集約しますよね。超短焦点レンズのプロジェクターなら、そんな風にテレビ感覚で部屋に置くことができます。また投写距離が短い分、投影画面とプロジェクターの間をお子さんが通ってしまい、画面を遮ってしまうといった心配もないので、超短焦点レンズのプロジェクターはファミリーにぴったりだと思います」(吉田さん)

 

チェックポイント②:ルーメン数(明るさ)

モバイル型プロジェクターと異なり、ルーメン数(画面の明るさ)が格段に高いのも、据え置き型プロジェクターの特徴。ほとんどの製品が昼間も問題なく使えるルーメン数ではあるもの、室内に日が強く差し込む場合は、ルーメン数がより高いものを選ぶと安心。

 

「一般的なモバイル型プロジェクターが150〜200ルーメンなのに対し、据え置き型プロジェクターは2000ルーメン前後と、日中の明るい部屋でも十分に楽しめる明るさになっています。ただ、投影画面に陽の光が当たるとやはり写りが悪くなってしまうので、窓のそばや天窓など陽の光を遮れない場所で投影する場合には、3000ルーメン以上あるものを選ぶと昼間でもキレイな映像を楽しめます」(吉田さん)

 

チェックポイント③:音質

据え置き型プロジェクターはモバイル型に比べ、内臓スピーカーのクオリティも優れているものが多い。購入予定のプロジェクターにどんなスピーカーが搭載されているのかを事前にチェックするのも、通な楽しみ方だと吉田さんは言う。

 

「最近の据え置き型プロジェクターは、品質の高い内蔵スピーカーが元々備わっている機種が多いので、別途スピーカーを繋げなくてもプロジェクター本体だけで十分に“いい音”を楽しむことができます。ただ、100インチ、200インチと画面が大きくなると、より臨場感を求めたくなるもの。音に物足りなさを感じるのなら、高品質なスピーカーと接続して、迫力の映像と音を楽しむのもいいですね」(吉田さん)

 

デザイン・機能で選びたい、おすすめ据え置き型プロジェクター3選

前回紹介したモバイル型プロジェクターと同様に、据え置き型もAndroid TVのOSに対応した機種が増えており、アプリをダウンロードすれば気軽にオンライン動画を楽しむことができると言う。

最後に、デザインもおしゃれで機能性も抜群な、おすすめの据え置き型プロジェクターを吉田さんに厳選してもらった。併用にピッタリな最新の高品質スピーカーもリストアップしているので、音まで追求したいファミリーはそちらもあわせてチェックして欲しい。

 

01. 音質も最高レベル。ヤマハスピーカー搭載モデル

EPSON dreamio EH-LS300 B

EPSON dreamio EH-LS300 B 329,980円
EPSON dreamio EH-LS300 B 329,980円

●ルーメン数:3600ルーメン

●推奨インチ:100インチ

●投写距離:約26cm (100インチの場合)

フルHDの美しい映像と臨場感のある音を楽しめる「EPSON dreamio EH-LS30」は、なんとヤマハ製の2.1hの高音質スピーカーを搭載。超短焦点レンズを採用し、投写距離約26cmで100インチの大画面の投影が可能。さらにAndroid TV™機能も搭載している。また投写窓付近に障害物があった際に、警告音とともに投影画面をオフするモーションセンサー付きなので、子どもが誤ってレンズを覗き込んだ際も、目に光源が直接当たる心配はなし。ファミリーユースにおすすめのプロジェクターだ。

 

02. 4000ルーメンのハイスペック!昼間も安心の一台

EPSON dreamio EH-LS500 W

EPSON dreamio EH-LS500 W 264,000円
EPSON dreamio EH-LS500 W 264,000円

●ルーメン数:4000ルーメン
●推奨インチ:80インチ
●投写距離:約50cm(80インチの場合

超短焦点レンズ採用し、投写距離約50cmで80インチの大画面を実現する「EPSON dreamio EH-LS500B」。特徴は高精細でありながら自然な4K相当の高画質。さらに、驚異の明るさ4000ルーメンという高スペックで、昼間の明るい部屋はもちろん、窓際などの日当たりのいい場所でもキレイな映像が楽しめる。Android TV™端末が同梱されているので、サブスク動画をすぐに楽しめるのも嬉しい。

 

03. リアル4Kを実現したオールインワンのプロジェクター

XGIMI HORIZON Pro

XGIMI HORIZON Pro 176,880円
XGIMI HORIZON Pro 176,880円

●ルーメン数:2200ルーメン
●推奨インチ:100インチ
●投写距離:約2.65m(100インチの場合)

デザイン性が高く人気のプロジェクターブランドXGIMIの「HORIZON Pro」。最大の特徴はリアル4K映像の高画質。明るさも2200ルーメンあり、日中の明るい部屋でも100インチの視聴が十分に楽しめる。短焦点レンズではないものの、斜めから投写した際に、自動で画角を正面に直してくれるフルオート縦横台形補正機能付きで、設置場所にも困らない。さらにハーマンカードン社製8Wx2のスピーカーとAndroid TV 10.0のOSを搭載し、まさに至れり尽くせりの一台。

 

【番外編〜あわせて使いたい、最新スピーカー】

01.インテリア好きにおすすめのワイヤレススピーカー

KEF LS50 wireless Ⅱ

KEF LS50 wireless Ⅱ 297,000円、スタンド57,200円
KEF LS50 wireless Ⅱ 297,000円、スタンド57,200円

英国発祥のラグジュアリーオーディオブランド「KEF」のワイヤレスHiFiスピーカー「LS50 Wireless II」。最高で24bit/384kHzまでの音楽ファイルのストリーミングが可能で、臨場感も抜群。AirPlay2やGoogle Chromecastにも接続できるので、プロジェクターとの接続だけでなく幅広い使い方が楽しめる。

 

02. サウンドウーファー付きで圧巻の360度サラウンドを実現

Creative SXFI CARRIER

Creative SXFI CARRIER 120,000円 
Creative SXFI CARRIER 120,000円 

映画館のような立体オーディオを叶えてくれると話題なのが、「Creative SXFI CARRIER」。その最大の特徴は、通常は別売りになっているサウンドウーファーが付属しているところ。サウンドバーとワイヤレス サブウーファーの2つを使用することで360度サウンドを実現し、後ろの方まで音が届くので、大画面のプロジェクターと組み合わせれば迫力満点の映像を楽しめる。オールブラックのクールでスタイリッシュなデザインは、部屋のアクセントとしても◎。

 

二子玉川 蔦屋家電 住コンシェルジュ
吉田 明穂 (よしだ あきほ)

家電やアパレルなど、様々なジャンルで販売の経験をし、2019年二子玉川 蔦屋家電の住コンシェルジュに。蔦屋家電のInstagram(@tsutaya_electrics)では、生活家電との上手な付き合い方をわかりやすく発信。

二子玉川 蔦屋家電 

東京都世田谷区玉川1丁目14番1号

二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット

営業時間:10:00~20:00 

※ご来店の際は店舗ホームページをご確認ください。

https://store.tsite.jp/futakotamagawa/

※掲載した商品の価格はすべて税込で、2021年7月時点の価格となります。

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