DATE 2017.12.04

02 安藤忠雄が語る、子どもの感受性をくすぐる建築10選

第一線で活躍し続ける建築家・安藤忠雄がオススメする、子どもの感受性をくすぐる建築10選を2回にわたりご紹介します。

06.「国立代々木競技場」Yoyogi National Gymnasium

1964年の東京オリンピック開催のために、丹下健三が設計。吊り橋をヒントに、前例のない「吊り屋根方式」を採用したことで、独特の曲線を描くフォルムが誕生した。また、油圧ダンパーによる免震構造を日本で初めて採用するなど、戦後の日本の発展を象徴するものとなった。

07.「ロンシャンの礼拝」Chapelle Notre-Dame du Haut

1955 年に完成したル・コルビュジエ設計によるフランスの礼拝堂で、正式名称は「ノートルダム・デュ・オー礼拝堂」。うねるようなシェル構造の屋根と、化粧漆喰で仕上げた壁により、不思議な重量感とバランスを持ち、建築というよりも彫刻的な美しさを感じさせる。

08.「厳島神社」Itsukushima Shrine

大鳥居から、本殿へと続く海の参道が特徴的。創建は593 年といわれ、平安時代に平清盛の命により現在のような大規模な社殿が造られた。潮の満ち干きとともに風景が変化する様子は、まさに自然に対する畏敬の念とともに生きる日本人的感性が潜んでいるように感じる。

09.「三佛寺 投入堂」Sanbutsu-ji Nageire-do

鳥取県の三佛寺は、8世紀に山籠りの修行の場として開山。その奥院「投入堂」は、断崖の窪みに立てた複数の柱で床を支えるという特殊な「懸造り(かけづくり)」という構造に。信心のためにこれほどまで危険を伴う建築に挑戦した、大胆かつ壮大な発想力に驚かされる。

10.「香川県庁舎」Kagawa Prefectural Government Office Tower

1958 年に完成したもので、現在は東館として利用されている。日本建築の特徴である梁を鉄筋コンクリートで表現したもので、設計を担当した丹下健三の初期の傑作と評されている。旧体制から脱却し、新しい民主主義のあり方を建築で表した好例といえるだろう。

BACKNUMBER 安藤忠雄が選ぶ子どもに見せたい建築
バックナンバー

LATEST POST 最新記事

第1回:多様な生き方、暮らし方
ARTICLES
第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

2022.11.17
エルゴベビーの抱っこひも「ADAPT」がリニューアル発売。アップデートした機能を解説
動物園、博物館、美術館…。9つの施設でシームレスにクリエイティブな体験ができる「Museum Start あいうえの」とは
圧倒的な高級感で魅了。黒川鞄工房の「シボ牛革」ランドセルシリーズに新色が登場【2023年ラン活NEWS】