DATE 2018.07.04

JULY / ローズリリー

花に触れるほど、暮らしは豊かになる。〈The Little Shop of Flowers〉代表であり、自身も母である壱岐ゆかりさんが、季節の花を選び、暮らしに寄り添うカタチを提案。ルールに縛られず、肩の力をすっと抜いて。花をもっと身近に楽しみましょう。

甘く華やなローズリリーが
じっくりと心を満たしてくれる夏

息子がまだ年少の頃、「言葉が少し遅いかも」と周りに心配されることが多く、母親の私自身、そこまで心配はしてはいなかったものの、そんなに言うのなら…と色々探った結果、思いついたのが “絵を描かせる” でした。「言葉が苦手なら想いの丈を絵で伝えればいいじゃん!」なんていう、私なりの方法。

図らずとも息子には、この手法がドンピシャで、自ら好きなように描くは描くはでびっくり! 彼の描いた絵は思考回路を丸出しに表現した絵で、驚きとともに、「そりゃあこれは言葉にしにくいさ」と納得してしまうような、奇想天外な脳みその持ち主でした(笑)。

その中でも彼が本領を発揮するのは“相手がいる絵”。つまり、誰かのために、その人を想って描く絵は格別です。

それからここ数年は、息子にいろんな花を季節に応じて描いてもらっています。彼が描いた季節の花で最初に額装したのが、去年の夏。7月生まれのお友達のために描いた、夏のリリー「カサブランカ」でした。息子なりの視点で見せてくれた「カサブランカ」は、私に新たな気づきをくれたのを鮮明に覚えています。今では息子もうるさいくらいにペラペラ話すようになり、結果オーライです。

 

そんな思い出を振り返りつつ、例年よりも早い梅雨明けで、早くも夏真っ盛りな7月に提案したいのは『ローズリリー』。リリーの中でも珍しい八重咲きの品種です。花粉が少なく、オリエンタルリリー(カサブランカなど)よりも長持ちします。

この夏は、『ローズリリー』の甘い香りをじっくり堪能してみるのはいかがでしょう? うだるような暑さが続く中、少し気が早いですが、その先に来る涼しい秋に期待して。何事も “待てば海路の日和あり” ですからね。

ローズリリー – ROSELILY

日本ではまだ珍しい、バラとユリのふたつの花が合わさった八重咲きの品種。おしべがないため無花粉であり、衣類に花粉が着く心配がない。花はおおぶりだが、花首が強く、花持ちが良いのでながく楽しめるのが特徴。寿命が長いと言われるオリエンタルリリー(カサブランカなど)よりも約4日間も長持ちする。

 

〈HOW TO POINT〉

蕾の状態であれば花が咲くことを想定し、高さ違いで差をつけてぶつかり合わないようにゆったりと生けること。花器は、ある程度高さがあり、葉や茎のフォルムが楽しめるクリアなものが好相性。優しく甘い香りが魅力なので、玄関や、リビング、寝室などにアロマ代わりに置くのもオススメ。

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