DATE: 2021.04.02

子どもを創造の世界へと誘う展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」

「東京都美術館」で4月24日(土)より開催される「イサム・ノグチ 発見の道」は、「コーヒーテーブル」や和紙を使った「AKARI」など、今なお愛され続ける名作家具の生みの親である芸術家、イサム・ノグチの真髄に迫る展覧会。
「イサム・ノグチ 発見の道」チラシビジュアル
©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713 Photo©二川幸夫
「イサム・ノグチ 発見の道」チラシビジュアル
©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713 Photo©二川幸夫

彫刻、舞台芸術、家具、ランドスケープデザインなど様々な分野で作品を手がけたイサム・ノグチは、日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれ、アイデンティティの葛藤に苦しみながら、独自の彫刻哲学を打ち立てた20世紀を代表する芸術家。

本展では、晩年の独自の石彫に至るノグチの「発見の道」を、国内外の多数の大型作品や「あかり」を含む約90点の作品とともに紹介。彫刻と空間は一体であると考えていたノグチの作品に相応しく、会場は「彫刻の宇宙」「かろみの世界」「石の庭」の3つのフロアで構成される。

イサム・ノグチ 《黒い太陽》
1967-69年、スウェーデン産花崗岩、国立国際美術館蔵
©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
イサム・ノグチ 《黒い太陽》
1967-69年、スウェーデン産花崗岩、国立国際美術館蔵
©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

ノグチの代表的な彫刻作品のほか、3フロアそれぞれに登場する体験型展示も見どころ。提灯にヒントを得て、30年以上に渡って取り組み続けた光の彫刻「あかり」を150灯も用いたインスタレーションや遊具彫刻が登場する。

イサム・ノグチ 《プレイスカルプチュア》
1965-80年頃、鋼鉄、イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)での展示風景。本展では新規制作して展示(茨城放送蔵)。
Photo:Nicholas Knight
©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
イサム・ノグチ 《プレイスカルプチュア》
1965-80年頃、鋼鉄、イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)での展示風景。本展では新規制作して展示(茨城放送蔵)。
Photo:Nicholas Knight
©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

さらに「石の庭」では、香川県高松市牟礼町のアトリエに残された最晩年の複数の彫刻を紹介。牟礼の作品を東京で鑑賞できるまたとない機会に。いずれのフロアも回遊型の鑑賞スタイルで、かつてない“ノグチ空間”を堪能できる。「彫刻とは何か」を追求したノグチの創造の軌跡に、ぜひ家族で触れてみませんか。

※開催の状況はお出かけ前にご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

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