しょうぶ学園は、鹿児島市にある知的障がい者支援施設。利用者の感性あふれる創作の姿勢に魅せられ、「与えられる」側から「創り出す」側になることを目標に、1985年から活動そのものを「工房しょうぶ」と称して、下請け的生産活動から、木工・陶芸・染め・織り・刺繍・和紙などのクラフト工芸活動を中心にした環境づくりに転換してきました。

1995年頃からは、刺繍、音楽、絵画、造形にまでその表現活動の場を広げ、特別な能力を持つ人だけではなく、そのプロセスそのものが創造性のあふれるものとして、さまざまな創作活動を通じて独自のものづくりを提案しています。その芸術的なクラフト作品は、近年とても注目されています。

現在、しょうぶ学園によるクラフト展が国立新美術館内にあるSFT GALLERYにて開催中。彼らの創り出す、自由で表情ゆたかな芸術は、支え合いながら暮らす人々の創作活動そのものを表現しています。本展では、木工・和紙・陶芸・布の4つの工房で生まれた個性あふれる作品たちが展示販売されています。彼らの作品を、実際に見て、触れて、感じることのできる展覧会をぜひお見逃しなく。