日本初フランソワ・ポンポンの回顧展が開催中。豊かな表情の動物たちに子どもも夢中に!
オルセー美術館にある実物大の巨大彫刻《シロクマ》のほか、多くの動物たちをモデルにした彫刻を生み出したフランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を博した彫刻家。
鳩や猫、犬など身近な動物から、豚や牛などの家畜、キリンやヒグマ、シロクマなど動物園で見る異国の動物たちまで、その生態を詳しく観察し、極限まで細部を削ぎ落としたシンプルでなめらかな造形は、ポンポン作品の魅力のひとつ。
本展では、ポンポンの本国・フランスのディジョン美術館、出生地ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館、パリのオルセー美術館、そして国内でコレクションを所蔵する群馬県立館林美術館より約90点の作品が集結。
無名時代の初期作品から、評価された晩年に至るまでの作品が勢ぞろいし、ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることができる、貴重な機会になっている。
ユーモラスなオラン・ウータンの表情、茶目っ気のあるペリカン、あくびをするカバなど、まるで生きているかのような豊かな表情のポンポン作品は、見る人を温かい気持ちにさせてくれるものばかり。
本展は、京都市京セラ美術館での開催後、名古屋市美術館、群馬県立館林美術館、佐倉市立美術館など、全5会場を巡回予定。《シロクマ》だけでない、ポンポン作品の魅力に触れられる貴重な機会、家族で楽しんでみては。
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