DATE: 2017.08.31
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花や果物を組み合わせて人を描く“奇天烈”な作品たち
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家、ジュゼッペ・アルチンボルド。奇才ともいえる本作家の個展が国立西洋美術館で開催されています。
果物や野菜、魚や書物といったモチーフを思いもかけないかたちで組み合わせた不思議な肖像画は、子どもだけでなく大人の目も釘付けにする魅力があります。近くから見ると細かく写実的で、離れてみると空想そのものに見える絵画たちは、20世紀以降のシュルレアリスム以降のアーティストたちにも大きな影響を与えました。
本展では、油彩作品が数少なく借用が大変困難なアルチンボルドの油彩約10点が集結。およそ100点に及ぶ関連作品によって、この“奇天烈”な作品の秘密に迫る、貴重な機会となっています。子どもと一緒に「この絵にはどんな果物が隠れているかな?」と探しながら、アーティストの自由な発想を楽しんでみてはいかが?