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谷尻直子|わたしと家族と、 家ものがたり。Vol.8
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谷尻直子|わたしと家族と、 家ものがたり。Vol.8

新型コロナウイルスの影響が続く中、Family Treeは、家族一緒のおうち時間を応援します。 特別編・第3回は、料理家として予約制レストラン『HITOTEMA』を主宰する、谷尻直子さん。この度完成したばかりの新居で過ごす、贅沢な食時間について伺いました。 待望の新居からはじまる、新しい食の時間。都心の喧騒を一切感じさせない、静謐な空気。敷地のまわりに設けた大きな壁が、家の内側に心地よい屋外を生み出している。その屋外エリアにシャワー、そして大きなバスタブ。見上げれば天に抜ける青空が広がり、どこまでも心地よい。この場所は、料理家として活動し5年前から予約制のレストラン「HITOTEMA」を主宰する谷尻直子さんの、完成したばかりの自宅だ。設計したのは、夫でもある建築家の谷尻誠さん。多方面で活躍する夫にとって、設計事務所立ち上げから20年を経ての初めての自邸設計だ。天井高5メートという大空間には、主役とも呼べる美しいキッチンが備わり、寝室や子ども部屋などはロフト部分に設けた。5歳になる息子が生まれてから、夫婦で夢を描き話し合ってきたという新しい家には、家族の「好き」をとことん集めた。“食べること”に、楽しみと重きを置く谷尻夫妻のこだわりは、左官職人の技術で生まれた艶のある大きなキッチンテーブルに見てとれる。自家菜園も夢だったと語る直子さん、屋外のテラスには早くもハーブの新芽が顔を出している。

2020.07.01
お悩み49:父親がいい歳してスマホ依存で嫌。頑固で家族が注意しても聞いてくれません。
スニーカー好きFasuスタッフに聞いた、コーディネートを格上げする“こだわりの一足”
バンクシーの実像に迫る待望の評伝「バンクシー 壁に隠れた男の正体」
Vol:3「楽しく」「幸せを感じること」から取り入れる。フランスで学んだモノとの新しい向き合い方
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Vol:3「楽しく」「幸せを感じること」から取り入れる。フランスで学んだモノとの新しい向き合い方

2030年のゴールを目指し、17の分野別の目標と169項目のターゲットから設定された国連による持続可能な開発目標=SDGs。今回は、SDGsイベント「エシカルマーケット」等を手がける、フリーランスPRの鈴木有希さんと目標の12にある「つくる責任、つかう責任」について考えます。   フランスへの留学経験を持つ鈴木さんは、帰国後、フランスのオーガニックスキンケアブランドで働き始めました。そこは、オーガニック先進国フランスで誕生した、歴史と権威あるオーガニック組織“Nature et Progrès(ナチュール・エ・プログレ)”の会員に認定されているブランドで、大量生産をせず、人にも環境にも配慮した製品作りを徹底していたそう。仕事で出会ったエシカルな発想やビジネスに感銘を受け、これが自分の進むべき道だ、と昨年からフリーランスPRとして活動することを決心。無理せず、楽しみながら地球のことを考えたいという鈴木さん。その根底にはフランスで学んだ、「人の幸せは繋がりから生まれる」という発想にありました。 ――今から15年前。私はフランス・リヨンへ留学しました。初めて見るフランスの景色にとてもワクワクし、同時に豊かな人生を送るためのエッセンスを知りました。それは「人の幸せは繋がりから生まれる」ということでした。   それは一体どういう事なのか。市場=Marché(マルシェ)の例を挙げますね。フランスの日常生活に深く根付いているマルシェは、生産者と必ず会話をして買い物をします。勝手に取ってお金だけ払ってバイバイ、なんてことはできません。「Bonjour!(こんにちは)」「Comment ça va ?(元気?) 」という会話から、目当ての食材の美味しい食べ方まで教えてくれたりします(「このあと、一緒にランチでもどうだい!?」なんて冗談も飛び出すことも!)。客と生産者は対等な関係なので、とてもカジュアルな会話が生まれるんです。マルシェに買い物をしに行っているのに、お店の人と会話している時間の方が長いのでは? と思うことがあるほど。そして笑顔で「A bientôt (またね)!!」と後にするのです。   質問です。 スーパーで、一人黙々と品定めをして買う食材と、賑わったマルシェで生産者と会話して選ぶ食材、どちらの方が、心踊りますか? きっと、後者ですよね。それは単に「モノを買う・消費する」という行為よりも、そのモノを作ってくれた人と会話をしたり、そのコミュニティでの繋がりに価値を見出しているからなのだと思います。「繋がりを得て幸せであると感じること」。これがこれまでフランスと関わり私が学んだエシカル、サスティナブルのベースになっています。   私たちはこれまで、限りある資源を使い続け消費し続けてきました。その行為に、何の問題も感じなかったのは、その資源のストーリーを知る機会が少なく、繋がりを得ることができなかったし、何よりそのストーリーを知ろうとしなかったからではないでしょうか。だから商品を使い捨てることに対し、何も抵抗が無かったのだと思います。その使い捨てという行為に、何かが犠牲になっているかも知らず、崖っぷちに辿りついてしまったのが今なのでしょう。非常に危機感を覚える状況を迎えているのは事実ながら、けれど「絶対にオーガニックじゃないといけない!」とか「ペットボトルを買うなんて持ってのほか!」と急にエココンシャスなくらしと気持ちに舵を切ると、結果ばかりに目が行き「繋がり」から得られる「幸せ」や「楽しさ」を見失ってしまいます。   SDGsは排他的であってはいけないと、私は考えます。ここは私のイベント企画では最も重要視しているところ。誰も置いてきぼりにしない。それがSDGsの前身MDGsとの差です。右向け右ではなくて、自分自身が「幸せ」「心がワクワクする」と感じるストーリーを持つ商品やサービスを納得して生活に取り入れるだけでいいんです。自分が楽しくないと思うことは、無理しなくても大丈夫。他のことで、何か自分が出来ることを探せばいいだけです。サスティナブルは「持続可能な」という意味。私たちが環境のために持続できることを、まず取り入れ、続けることが大切だと思います。     鈴木さん提案:「楽しく」くらしに取り入れられる3つのサスティナアイテム   気軽に無理なく継続でき、楽しい。そんなサスティナライフを送るべく、鈴木さんがおすすめする、毎日の暮らしに役立つアイテム3つ。貴重な天然資源を守るために、日々の生活の中ですぐに取り入れられるのは、こんなこと。   1:〈aco wrap(アコラップ)〉 5色3サイズにて展開。 S 13cm /¥1,200、M 19cm /¥1,500、L33cm /¥2,650(aco wrap)まず、おすすめしてくれたのは、みつろうから作った天然ラップ。〈aco wrap(アコラップ)〉。 「オーガニックコットンの生地にミツバチの巣から採取したみつろうのオイルを染み込ませて作った天然素材の食品用ラップです。みつろうなのでちょっとペタッとしています。いいところは、陶器や木の器にもつきやすく密閉性が高いところ。また、みつろうとホホバオイルは抗菌性と天然の保存性があるので、そのまま野菜の切り口に巻いて保存も可能。食品をフレッシュなまま保てます。大きいサイズだと、形をお皿みたいにして、野菜くずをまとめて入れておき、ある程度たまったら、それで野菜スープを作ったりしています」。半年〜1年ほど洗って繰り返し使え、最後は土に還るそう。 こちらの天然ラップは、京都府亀岡市にある企業が手がけたもの。 「ヴィヴィッドなカラーの天然ラップが多いなか、〈aco wrap〉は植物や泥などから染めた自然の色味で展開されていて、そこも気に入っています。食卓にすごく馴染みます」ただし、こちらの天然ラップは、熱に弱いため、電子レンジや食洗機での使用はNG。「だから、プラスティックのラップを使うことももちろんあります。天然ラップを併用することで、プラスティックの使用頻度を下げる意識を持てればいいんじゃないかなと思います」。   2:〈LFCガーデニングセット〉 ガーデニングセット ¥3,480(LFCガーデニングセット/ローカルフードサイクリング TEL:092-402-1575)最近トライし始めたという、ビギナー向けコンポスト体験キット〈LFCガーデニングセット〉。1日300gの生ゴミを3週間投入すると、それが栄養価の高い堆肥へと変わる。堆肥ができたら、そのままプランターとなり、野菜を育てることができるという優れもの。 「手順も、生ごみを“入れる”“軽く混ぜる”“フタをする”のみで簡単。毎日捨てていた生ごみをコンポストに入れるために少し小さく切る。そうすることで、微生物が分解しやすくなる。そう思うと、切る作業も楽しく嬉しいものに。生ゴミを減らして、野菜を作る。そこで育てた野菜を食べ、そしてまたコンポストする……そんな食の循環を感じることができます。我が家も5歳の息子がいますが、子どもと一緒に学びながらできるのもいいですね」。   3:〈洗たくマグちゃん〉…

2020.06.29
スタイリストからモデルまで!おしゃれなあの人のTシャツ事情
【Fasu会員限定イベント第二弾】蓮村誠×福本敦子のウェルネスお悩み相談会を開催!
【Fasu会員限定イベント第一弾】青柳文子×AYANAによるママのためのビューティトークイベントにご招待!
そんなふう 66
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そんなふう 66

娘が食あたりで熱を出した翌朝、おじいちゃん大好き、おじいちゃんの、かみさまの石にすきすきしたい、と言う。石?と、聞き返すと、そう、おじいちゃんは石になったから。   寝起きだったし、熱がまだあったから、なにか夢でみたことを話してるのかと思ったけれど、とりあえず何の話か気になったので、天草の?と聞き返す。そう、天草のおじいちゃん、死んじゃったから、と言うのでつじつまは合っている。時々ふと思い出したかのように、天草のおじいちゃん死んじゃったね、滋賀のおじいちゃんは生きてるね、と確認するように言うときがある。   そのときはそこで話が終わったが、気になったので夕食の際に夫に聞いてみた。石になったってどういうことなんかな、と言うと、あれじゃない、お墓のことだよ、と言われ、納得した。おじいちゃんの石にすきすきしたい、というのは、亡くなった義父のお墓に頬ずりしたい、ということだったのだ。すきすきしようと甘えて抱きついてくるときに、いつもお互いの頰を引っ付けてすり合わせるのが常だからだ。   なぜ寝起きにそんなことを言ったのかはよくわからないけれど、夜中じゅう、娘が熱で苦しそうだったから、義父が枕元に立って見守ってくれたのかもしれない、と思うことにした。

2020.06.26
環境に優しい!エコでおしゃれな注目キッチングッズ5選
〈アニヤ・ハインドマーチ〉から新世代のサスティナバッグ『I AM A Plastic Bag』登場
Vol.3 香り
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Vol.3 香り

コロナの影響で自宅にいる時間が否応なく長くなっているこの頃。キャンプなど、アウトドアで過ごす時間も大切な時間ですが、家で過ごす時間もこれまた大事。家で気持ちよく過ごすときに、僕が一番大切にしているのが「香り」です。プライベートな時間に映画を見たり本を読んだりしているときも自然と仕事のことを考えているので、家にいるときもクリエイティビティを刺激してくれる環境が欠かせません。ちなみに寝る前に目を閉じている時やシャワーを浴びている時にアイデアが浮かんでメモを取るなんてこともあります。発想を刺激する環境を作るのに香りは、とても効果的だと思います。   というわけで、今日は香りについて紹介したいと思います。   まず、車に入れているほど気に入っているのは〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉のポプリです。ちなみに表参道店もこのポプリを香らせています。自宅では玄関に置いています。深みのあるエキゾチックな香りが気に入っています。フィレンツェにある歴史ある薬局である〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉は他にも良い香りのものがいっぱいあります。石鹸やシェービングフォームも最高の香りです。ちなみに隣のキャプテンアメリカの貯金箱は、帰宅してポケットの小銭を入れるために置いています。

2020.06.25
〈エイデンアンドアネイ〉2020年秋冬コレクションが到着!
サスティナブルなライフスタイル雑貨5選。地球に優しく、くらしを豊かに
Vol.2 生物学者:福岡伸一さん「新しい発想や発明には、常に芸術的創造力が必要なんです」
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Vol.2 生物学者:福岡伸一さん「新しい発想や発明には、常に芸術的創造力が必要なんです」

ベストセラーとなった『動的平衡』(木楽舎)をはじめ、「生命とは何か」をわかりやすく、目からウロコな発想と思考で解き明かし、幅広い層から人気を集める生物学者の福岡伸一さん。自身をナチュラリストと語り、少年時代から虫取り網片手に山川を駆け回る、根っからの昆虫少年だったというご自身の経験からもSTEAM教育の大切さを実感しているそう。フェルメール好きとしても知られる福岡さんに、今回は、STEAM(Science:科学、Technology:科学、Engineering:工学、Art:美術、Mathematics:数学))のAにあたるアートにスポットを当て、その重要性を訊いてみました。 ——そもそも理数系の教育に芸術系の発想は必要だと思われますか?   はい。そうですね、理数系の勉強には芸術の要素が、芸術の勉強には理数系の要素が必要だといつも感じています。私の専門分野である生物学では、細胞の内部構造や立体構造を考えるとき、空間把握的な感性が役立ちます。また、数学の証明や幾何学の問題を解くには、美的なセンスがヒントを与えてくれます。技術や工学にも、デザイン(かたちやバランス)の能力が大いに意味を持ちます。こういう感性やセンスはみんな芸術に親しみ、芸術の面白さを知るところからやってきます。逆に、優れた芸術、レオナルド・ダ・ヴィンチやフェルメールの作品には、理系的な視点が含まれています(遠近法や陰影の付け方、動きの捉え方など)。   ——アートの要素が加わることで理数系の発想により創造力がプラスされるということでしょうか。   学問や研究は新しいことを発見・発明することに意味があるので、それはすべて創造性が必要だと言えますが、創造性はいきなり発揮できず、すぐに身につくものでもありません。膨大な基礎学力の上で初めて発揮されます。なぜなら、何が既知で、何が未知か、知らないことには何も創造できないからです。しかも創造性とは、先人たちの達成の上に、ほんの少しだけ新しい展開を付け加えることに過ぎません。基礎的なことは無限に学ぶ必要があります。なので、いつも基礎勉強を大切にしています。だから、まずはそれぞれの分野の基礎学力をしっかり身につけることが必要だと思います。どうしても詰め込み教育や暗記の要素も出てくることになりますが、土台をつくるためには、どうしても必要です。芸術(アート)に関しても、美術史を学びや有名な絵画、作品を知る(鑑賞する)ことが重要だと思います。   ——具体的に、学生時代や子どものころにどんな芸術的発想と出会っていましたか?   私は、子どもの頃から、きれいな蝶やカミキリムシが大好きな昆虫少年でした。虫を採集したり、飼育したり、標本を作ったり、図鑑や参考文献を調べることによって、理系の勉強に必要な研究のセンスやプロセスを知らず知らずのうちに身につけ、それが生物学者のなるための基礎になりました。同時に、自然の作り出す美に親しむことによって、配色のセンス、造形美、バランスなどの審美眼、デザイン感性が身についたと思います。さらに、中高生になると、オランダの画家・デザイナーのM.C.エッシャーの不思議絵、だまし絵の世界にはまり、美術展やカタログを買って、作品に親しみました。エッシャーのテーマである平面充填(一定のタイル模様で平面を埋め尽くす)には数学的な解析や、結晶構造の研究などの背景があります。エッシャーの版画の中には、同じオランダの先輩にあたるフェルメールへのオマージュ作品もあり、オランダの美術史・科学史を知ることにもなりました。フェルメールは、17世紀の人で、同時代、同じ町にいた顕微鏡研究者レーウェンフックと交流があったとされているからです。このように知見と探求がどんどん広がっていきました。   福岡伸一的「10代におすすめのSTEAM的好奇心を刺激する3冊」   ①「時間は存在しない」 著/カルロ・ロヴェッリ 訳/冨永星(講談社)

2020.06.23
【TOKYO/From ROMY】東京に暮らすパリジェンヌROMYのおしゃれジャーナル vol.3
【Vol.7】〈crabat〉のスカーフ
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【Vol.7】〈crabat〉のスカーフ

スカーフ(100cm×100cm)¥40,000(crabat/ココナス 03-6892-3339)夏のおしゃれが楽しめる季節が遂に到来。 けれど、実際は冷房の効いた空間で、せっかくの着こなしとその寒さ対策の両立に頭を悩ませる家族も多いのでは? こんな季節にこそバッグに忍ばせたいのが、大判のスカーフ。 もちろん、スタイリッシュな1枚が欲しい。   スカーフやネクタイの語源となるフランス語がブランド名の由来という〈crabat(クラバット)〉のスカーフは、格別な発色と光沢を誇るというブラジル産のシルクを100%使用。しっかりとしたコシとハリがあるから、さっと襟元や肩に巻いても存在感たっぷり。シンプルなシャツやTシャツに、ぐっとスタイリッシュなニュアンスがうまれる。ハンドプリントで染め上げられたという鮮やかで上品なネイビーは、オーソドックスなバンダナ風のパターンが逆に新鮮で、合わせるアイテムを選ばず、ユニセックスで楽しめるのも魅力。各工程で熟練の手によって生み出されるスカーフは、生地端の始末も手縫いで柔らかく仕上げられているから、大人の冷房対策はもちろん、出先でベビーが眠ってしまった時にさっと掛けてあげたり、キッズに羽織らせても。   小さく畳めて、しかも軽量。便利で使える、家族のためのモードな1枚は、まさにあたらしい時代のあたらしい定番と言えそうだ。

2020.06.20
着るだけで笑顔に! 〈アニエスベー〉のメッセージTシャツが登場