DATE 2020.08.21

【CATALUNYA/From YAYOI】スペインの田舎暮らしから。YAYOIのカタルーニャ日記Vol.2

本来ならば、毎週末に数多くの祭りが開催されていたはずの真夏のカタルーニャ。「観光客からローカルまで大人も子供も湧く」という昨年までの賑やかな祭りの様子を振り返りながら、この夏、家族で過ごしているという海辺での穏やかな日々をフォトグラファーYAYOIが綴ります。

毎日、暑い夏が続きますね。ここスペインは日本よりは 若干湿気が少ないですが暑いです。
日中、外を歩くとクラクラしそうな程、日差しが強く熱気がすごいです。

私が住むここカタルーニャも、コロナウイルスのクラスターが再び起こっている為、少し緊張感のある夏を迎えています。本来ならば、週末毎に各村でユニークなお祭りやパーティが行われているのですが、今年は残念ながらほぼ全て大幅に縮小かキャンセルされています。さらに海辺に行くとマスクをしている人がたくさんいて、ビキニ姿でマスクという、なんだか今までに無い光景も……。

コロナウイルスを広げない為に、各ビーチにはこんな注意事項の書かれた看板がたてられています。
日中のビーチ。移動するときはみんなマスクをしています。去年とほぼ同じくらいの人がいるでしょうか。この辺りは夏の観光業だけで、一年の生計を立てている人たちが沢山暮らしているため、7,8月の人の出入りは経済的にもなかなかストップできない様です。私たち家族は、人の数が減り始める夕暮れ時に海に遊びに行くようにしています。
昨年(2019年)、近くの村で行われたカラーパウダーを投げ合う子供の為の野外パーテイーの様子。ここでは小さい子も参加できるパーテイーやイベントが沢山あります。
Foam Party(泡のパーテイー)これはおととし(2018年)参加したパーテイーです。音楽が鳴り響く中、子供達が泡まみれになって遊んでいました。暑い夏の日中を過ごすのにはもってこいのパーティですね。
Gigante(3,4mほどある張り子でできた巨人)とcabezudos(巨大な張子でできた頭をつけた人達)。多くの村の夏のフェスティバルに登場し、マーチングバンドと共に村を練り歩きます。
一昨年(2017年)、私の村で行われたCastelle(人間の塔)です。一番上に立つ子供がとても幼く、うまく登れるかハラハラして見ていました。これも各地で行われていて、最高は10段でその高さは10-11mにも及ぶそうです。
大道芸人達。これだけで生計を立てている人達が多く、かなりレベルが高いです。
こちらは一昨年(2018年)のFiesta de la Sal(塩のフェステイバル)の様子。17.8世期から、魚の貯蔵や生活に海から採れる塩は生活に欠かせないものでした。その当時の漁村の様子を、実際に再現して文化を伝えるお祭りです。

ここカタルーニャには、紹介したいお祭りがまだまだ沢山あります。お祭りを通して地元の人達や観光客、子供から老人までが一体となって楽しんでいるのが印象深かったです。こんなにみんなが楽しめるイベントが至る所で無料で開催されていて、日本人としてはちょっと羨ましく、こういう催し事が日本にももっと沢山あればいいなと思いました。

 

子供の時の体験は私達大人に比べて、とても大きなものです。特に夏の思い出というものは格別なので、子供達の為にも、早く安全な日常生活が戻ればいいなと切に願っています。

さて、今年はイベントもほぼなく特別な夏となってしまいましたが、我が家では、夕方の5時に保育園に息子を迎えに行き、その足で、ほぼ毎日の様に子供を海に連れ出す日々を送っています。週末もほぼ両日海にいるのではないでしょうか。この辺りには子供を連れて行ける様なクーラーの効いた商業施設や子供の遊び場などは何もありませんし、外は暑いので選択肢は、”家で遊ぶ”か ”水辺で遊ぶ” か。つくづくこんなに近くに海があって助かりました。

 

エネルギー溢れる我が家の3歳児は、ライフガードの様なものをつけてはいますが、何も教えていないのに自己流で手足をバタバタと動かして泳げる様になりました。水の中で目を閉じてリラックスし、ぷかぷかと浮かんでみたり、不意打ちでくる大きな波をかぶってむせかえったり、自分で色々と体感しながら、

海や水というものはどういうものだろうかと学び取っている様な感じがします。海遊びに飽きたら、砂浜を掘ってお城や池を作ったり、貝殻や色とりどりのガラス破片を見つけては宝石を見つけたと喜んで持ってきてくれます。

海辺は子供だけではなく、親子共々一緒に楽しんで体も動かせて、心も爽快になる最高の遊び場所ですね。思いっきり遊んだ後は、子供はご飯もしっかり食べ、夜も疲れて朝までぐっすりと寝てくれて本当に助かります。

 

アウトドアよりはインドア派だった自分が水着を着て真っ黒に日焼けしながら、毎日の様に子供と海に遊びに行く生活をする事になるとは思ってもみませんでした。

紫外線など気にしている間もなく、子供に手を引っ張られると行くしかない。田舎暮らしと子供に新しい生活を楽しませて貰いながら、毎日を過ごしています。

 

まだまだ残暑が厳しく、コロナウイルスも収束していませんが、みなさまもお体にお気をつけて、残りの夏を楽しんでくださいね。

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