子連れ旅行にマウンテンリゾートという提案を
お邪魔したのは、東京から車で約3時間30分ほどの長野県大町市。スキーリゾートで知られる白馬村や、蕎麦処としても有名な安曇野市に隣接する大町市は、北アルプスの雄大な自然に囲まれた場所。あまりなじみはないかもしれませんが、手つかずの自然が残り、街の喧騒から切り離されたゆったりとした時間を過ごせる場所です。
そんな大町市に2020年に開業したのが、47万平米もの広大な敷地の中にあるマウンテンリゾート〈ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん〉。館内には、四季折々の自然のアクティビティを発信するリゾートセンターを備え、夏はラフティングやカヌー、湖でのSUPやキャニオニング、冬はスノーシュー体験や雪遊び、スノーラフティングに星空観察など、多種多様な遊びが充実。子ども達を遊ばせるには最高の環境というわけです。
隅々までキッズフレンドリー
キッズフレンドリーなこちらのホテルでは、大人と同じように子どももチェックインができ、我が家の子どもたちは大人気分が味わえてご満悦。また、チェックイン時に頂いた子ども用アメニティには、クイズや塗り絵などがついた冊子や色鉛筆がセットに。お部屋に到着したらお絵描きを始めたので、大人はひと息つけてありがたかったです。
我が家が滞在したのはファミリールームなのですが、上の写真のようなりんごデザインの2段ベッドを備えたキッズスイートもあり、子どもが大喜びしそう。どちらのお部屋も大人と子どもの寝室が分かれているのがインターナショナルホテルならでは。滞在をきっかけに、ひとり寝デビューするのもいいかもしれません。
またこちらのホテルは12歳未満の子どもを対象に、添い寝と専用フードメニューの飲食が無料で楽しめる「キッズステイ&イートフリー」というプログラムを展開していて、お得に泊まれるのも高ポイント。
ホテル周辺は自然がいっぱい
この日のアクテビティは、ホテル周辺を散策しながら手つかずの自然を体感できる『おとなこどもプロジェクト』。館内のリゾートセンターで周辺MAPとビンゴカードを受け取り、早速出発です。
上の写真はホテルを出て30秒ほどの場所。マウンテンリゾートを標榜するだけあって、ホテルの周りは緑・緑・緑。マイナスイオンたっぷりの空気が身体のすみずみまで染み渡り、心が軽くなります。散策しながらビンゴカードにあるアイテムを探していくのですが、1列ビンゴしたらプレゼントがもらえるので、虫にはあまり興味がない娘もビンゴに夢中。子どもは遊び感覚で自然に触れ、大人はリフレッシュできて、家族みんなで楽しめました。
海外リゾートのような非日常感
マウンテンリゾートを楽しむデスティネーションホテルであるこちらは、館内の施設も海外リゾートのようなスケール感。暖炉のあるロビーラウンジは、昼は開放感抜群で、夜は幻想的な雰囲気に。また自然光がたっぷり差し込む室内プールもあるので、万が一お天気が悪くても思いきり遊ぶことができます。
天然温泉もかけ流しで
葛温泉の引き湯を100%かけ流した天然温泉の露天風呂は、インフィニティプールのようなつくり。目の前には林が広がり、聞こえるのは鳥のさえずりだけという静寂が広がります。澄み切った空気の中で朝風呂を楽しんだり、星空を眺めながら長湯を楽しんだり、どの時間に入っても素晴らしいひとときが過ごせるはず。
子どもの五感を刺激する食育イベント
2日目の目玉は、3歳から就学児の子ども連れを対象とした食育イベント体験。東京・青山にあるイタリアンレストラン「HATAKE AOYAMA」オーナーの神保シェフと、ホテル料理長の泉田シェフがコラボレーションした料理体験プログラムで、野菜や植物について学びながら子どもたちが料理をします。終了後は自分で作った料理とともにランチが楽しめるのもうれしい。
この日チャレンジしたのは「じゃがいものニョッキ」。親は周りから見守っているのですが、小さい子に優しくしていたり、しっかり説明を聞いて作業できていたり、子どもの意外な一面を発見することができ、親にとっても有意義な時間でした。普段は料理をやらせてあげたいと思いつつ、時間がなくて断ることが多いので、自分で料理をすることができ、作ったものはディナーメニューの一部として親に食べてもらえるので子どもも満足した様子。料理体験つきの宿泊プランは、2021年9月5日(日)に開催されるそうなので、興味がある方はホテル公式サイトをチェックしてみてください。
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EVカーで周辺をのんびり散策も
最後にご紹介するのは、今後ホテル宿泊者に無料で貸し出される予定の超小型EVカー(電気自動車)。お邪魔した時にはまだ公道を走ることができなかったのですが、定員2名の四輪車と定員3名の三輪車の2種類があり、普通自動車免許を持っていれば運転OKとのこと。
車よりものんびりしたペースで、環境に配慮しながら周辺スポットの回遊が楽しめるので、車だったら見過ごしていたかもしれない景色に気づいたり、親子の会話も弾みそう。何より、オープンカーのような開放感のあるデザインがいいですよね。
さいごに
キャンプブームもあって、今注目を集めるマウンテンリゾート。その醍醐味は、外では思いきりアウトドアを楽しみ、ホテルに戻ればリゾートの非日常感にどっぷりと浸かれる、この“ハレとケ”の滞在を同時に味わえるところにあると思います。しかも山はアクティビティの選択肢が豊富で、海と違って一年中楽しめるのも魅力。そんないいとこどりができる〈ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん〉。子連れ旅の選択肢のひとつとしておすすめです!