食べ終わったら何入れる? 宝物入れにしたくなる缶ボックスお菓子たち
気の利いたスイーツはギフトの定番中の定番。では、さらなる決め手としてどんなセレクトをすべきか、と追究する新連載がスタート。
今回注目したのは「缶」。遊び心溢れるイラストや、目を引く豊かな色彩。中身のスイーツと同じくらい人気の個性的なお菓子の缶達。そんな缶の魅力に心を奪われて、自分のお気に入りを詰め込む宝箱にしていた思い出のある人も多いのではないだろうか。それはきっと今の子ども達も同じ。
食べた後もずっと大事に取っておいてもらえるような、中も外も嬉しいクッキー缶が大集合。百貨店限定ブランドや、入手方法が限られるレアなものなど、特別な贈り物にぴったりのギフトスイーツ6選。
フルーツが決め手! ノスタルジー漂う都会の新定番
POMOLOGY(ポモロジ―)
「都市生活者にとってフルーツは最も身近な自然のひとつ」というコンセプトの通り、洗練されていながらもどこかノスタルジックさを感じさせるPOMOLOGYのクッキー缶。
昨年の3月にオープンした伊勢丹新宿店の限定ブランドであるこちらは、イラストレーターに雑誌「POPEYE」などへのイラスト提供をはじめ、ファッションブランド「GUCCI」のWebサイトで紹介されるなど、各所で活躍を見せる三宅瑠人を起用している。
フルーツの持つ甘酸っぱさを最大限引き出すお菓子作りを目指し、北海道産の小麦とバターで作られたクッキーは風味豊か。一枚一枚ハンドメイドで作られているため、それぞれの表情の違いも楽しみの一つ。
かわいくてやさしい、絵本みたいなクッキー缶
やきがしやSUSUCRE(シュシュクル)
『ぐりとぐら』でおなじみの絵本作家・山脇百合子さんデザインの、見ているだけでほっこりと暖かい気持ちになるイラストが特徴のクッキー缶。
実は同級生のお母様だという山脇さんに、作品の大ファンでもあるオーナーが依頼されたのがきっかけだそう。
お菓子には保存料を一切使用しておらず、子どもが安心して食べられる優しい味を目指している。ウサギやバラ、棒つきアイスのような様々な形のかわいいクッキーは、食べるのがもったいなくなるほど。
店舗には50種類以上の焼きたてのお菓子が並んでおり、中身を自分好みにカスタマイズすることも可能。
やんちゃでクールなあの子に! 日本限定やみつきサブレ
MICHALAK(ミシャラク)
フランス・パリのスイーツブランド「MICHALAK(ミシャラク)」が、唯一海外出店をしている日本。ブランドモチーフであるロケットをかたどったこちらのサブレも、日本でのみ限定販売されている。
「パッケージ等においては綺麗である上にわずらわしさなどからも解放されているべき」とする考えのもと作られたクールな缶は、未来のパティスリーはなんたるやを常に考え続けている先端的なミシャラクの姿勢が反映されているデザイン。
消化に良く身体に優しいお菓子作りを重視し、厳選した天然素材をできる限り使用。糖分や小麦粉をできる限り減らした軽い食感のサブレは、塩気がきいていてやみつきになりそう。
見つけたら買い! 神出鬼没の個性派クッキー
クッキー同盟
実店舗がなく、入手するにはオンラインショップか催事での購入のみということで、スイーツマニアの間で話題のブランド。
パッと目を引くビビッドで個性的なデザインは、国際的なデザインコンペティションであるTDC賞や、経済産業大臣賞など、数多くの賞を受賞しているデザイナーの平野篤史が手掛ける。
英国の手作りお菓子をコンセプトとして、その食文化の深さ、素材の重要性などをテーマにレシピを開発。クッキーも独特の食感やアレンジが光る味わいだが、ママのお家レシピのような飾らなさを大切に、合わせる材料もスパイスにフルーツ、チョコレートといたってシンプル。バター100%、アルミフリーのベーキングパウダーを使用しており、身体にも優しい味になっている。
ずっと眺めていたくなる、表情豊かな猫の贈り物
Addict au Sucre
豊かな表情が愛らしい、猫好きにはたまらないクッキー缶。猫が大好きなオーナーが、当時デザイナーの卵だったスタッフのご友人に愛猫を描いてもらったことがきっかけで生まれたのだとか。
12cm×12cmの小ぶりなサイズ感は、ちょっとしたギフトにも最適。期間限定デザインが販売されることもあるので、イベント時期などは特にチェックしたい。
「ごく当たり前の、オーソドックスなフランス菓子をそのまま日本で」というコンセプトのもと、フランスや日本の名店で修業したオーナーが厳選する材料で作られた風味豊かなクッキーも魅力の一つ。
缶の蓋を開けた瞬間に香る濃厚なバターとナッツの匂いは、「甘味中毒」という意味の店名に相応しい、夢中になってしまう香ばしさだ。
愛嬌たっぷりのキャラクターがくせになる、大阪発のスパイスクッキー
コバトパン工場
関西初のコッペパン専門店として幅広い層から支持を集めているコバトパン工場が作るレトロなクッキー缶。
お店の目印にもなっているユーモラスでかわいいイラストは、デザイナーでもある社長が手掛けているそう。缶やクッキー、付属のポストカードや包装紙まで一貫したストーリーにまつわるデザインになっており、物語になぞらえながら細部まで見るのも楽しみ方の一つ。
中にはお店の看板キャラクターである工場長をかたどったスパイスがたっぷりのクッキー「スペキュロス」。南フランス伝統のお菓子で、ミルクやホットワインなど様々なシーンで楽しめる。