そんなふう 07
なんでそんな遠くに住んでるの?とまっすぐに目を見つめられながら聞かれてとまどった。ほんとになんでだろうね、としばし考えた。つぎはいつ会えるの?と今度は目をそらしながら聞かれて、とっさにすぐだよ、と言った自分の言葉が遠くに聞こえる。
なにかを探し続けてひとりで立ちたくて、いろんな場所でじたばたしたのはなんでなんだろう、と考える。腕の中にいる小さな人の目の中に、ぎゅうと固くなっている遠い日の自分を見る。手を振りながら離れていく車を見送った。
なんでそんな遠くに住んでるの?とまっすぐに目を見つめられながら聞かれてとまどった。ほんとになんでだろうね、としばし考えた。つぎはいつ会えるの?と今度は目をそらしながら聞かれて、とっさにすぐだよ、と言った自分の言葉が遠くに聞こえる。
なにかを探し続けてひとりで立ちたくて、いろんな場所でじたばたしたのはなんでなんだろう、と考える。腕の中にいる小さな人の目の中に、ぎゅうと固くなっている遠い日の自分を見る。手を振りながら離れていく車を見送った。