DATE 2019.12.17

抱っこ紐の選び方ガイド。スリング・ラップ・腰ベルトの違いを解説!

はじめての抱っこ紐選びで、「スリング」タイプか、「ラップ」タイプか、「腰ベルト」タイプか。どれを選べば良いのか悩んでいるママ・パパに、それぞれの特徴を解説!失敗せずに選ぶコツを伝授します。
Photo by Alex Holyoake on Unsplash

■基本的な5つの抱き方をチェック

産後の退院日や、初めてのお散歩、家での寝かしつけまで。幅広いシーンで役立ってくれる育児の味方が「抱っこ紐」。そんな抱っこ紐選びをはじめる前に、まず理解しておきたいのが抱き方の種類です。

01. 横抱き

赤ちゃんを寝かせた状態で抱っこするのが横抱き。横抱きに対応した抱っこ紐は、基本的に新生児時期から使用できるので、退院日や1ヶ月検診、お宮参りなど、はじめてのお出かけにおすすめの抱き方です。また赤ちゃんを両手で支える必要があるので、長時間よりも短時間向き。寝たままの自然な状態をキープできるので、首すわり前の寝かしつけに横抱きを実践するママも多いです。

Photo by Bétta
写真提供:Bétta

02. 対面抱き

赤ちゃんと向かい合わせになった状態で抱っこする、対面抱き。対面抱きができる抱っこ紐の多くが、首を支える構造になっていて新生児から使用可能です(別売りのインサートを使用するケースも)。赤ちゃんの表情を見ることができ、両手も空くので買い物などの外出時に最適。ただし、赤ちゃんが常に前にいるため、前傾姿勢での作業や料理といった家事では危険が伴うので注意しましょう。

03. 前向き抱き

首が完全に座り、腰も座った5〜7ヵ月頃に「外の世界を見たい!」と興味を示すようになったお子さんにピッタリなのが、前向きの状態で抱っこする前向き抱き。ママ・パパと同じ視線で景色を楽しめるので、会話がはずみより一層外出を楽しめます。ただし、前向き抱きに対応していない抱っこ紐も多いので、購入時に必ず確認して。

左から 対面抱き、前向き抱き
写真提供:エルゴベビー

04. 腰抱き

腰の位置で赤ちゃんを抱っこする腰抱き。子どもの視界に外の景色とママ・パパの表情のどちらも入ってくるので、安心感と楽しさがあります。ママ・パパの骨盤の上に座らせるので安定感はあるものの、骨盤に集中的にベビーの体重がかかるので長時間の使用は避けましょう。腰抱きは、首と腰が完全に座った5〜7ヵ月頃から可能です。

05. おんぶ

古くからママ・パパに選ばれてきた抱っこスタイルが、背中で背負うおんぶ。首が座る3〜4ヵ月頃から可能で、家事を行う時に便利です。ベビーの表情を見ることができないので、こまめに声をかけたり鏡で表情をチェックするなど気にかけて。

左から 腰抱き、おんぶ
写真提供:エルゴベビー

5種類の抱き方すべてに対応する抱っこ紐はほとんどなく、2〜4種類対応のものが主流です。ブランド・商品によって、推奨している抱っこの種類が異なるので、購入前には一度確認しましょう。「首すわり前の寝かしつけに使いたいから横抱きはマスト」「お散歩では前向き抱っこで外の景色をたくさん見せてあげたい」など子育てのイメージを事前に持っておくとグッド!

写真提供:エルゴベビー

■【スリング・ラップ・腰ベルト】抱っこ紐のタイプを解説!

抱き方の種類が分かったところで、抱っこ紐をタイプ別にご紹介。現在主流となっているのが、「スリング」タイプ、「ラップ」タイプ、「腰ベルト」タイプの3つです。

01. スリング

ワンショルダーで子どもを抱えるのがスリング。縦抱き・横抱き・腰抱き・前向き抱きに対応したものが多く、中には抱っこのまま授乳できる商品も有り。子どもの成長に合わせて、ジップやリングなどで長さ調整するものが多く、どれも軽量で小さくまとまるので持ち運びに便利です。ただし肩に重さが集中するので、幅広でクッション性のある肩紐のものを選んで負担を軽くして。「子どもが小さい間、使用する」「長時間の使用を避ける」など、シーン使いがおすすめです。商品によって装着の仕方・難易度が異なるので、購入前にチェックしましょう。

 

スリングのメリット
・新生児から使用可能
・横抱きができ、自然な抱っこの形をキープできる
・軽量で小さくまとまるので気軽に持ち運べる
・装着が簡単なものが多い

 

▼対応する主な抱き方
横抱き、対面抱き、前向き抱き、腰抱き
※商品によって対応する抱き方の種類は異なります

Photo by Bétta
写真提供:Bétta

02. ラップ

最近人気を集めているのが、シンプルな布を身体に巻き付けて使用するラップ。横抱きはできないものの、非常に軽くコンパクトになるのが特徴です。密着感があるので、赤ちゃんに安心感を与えることが可能。布なので、肩や腰に食い込まず赤ちゃんの体重を均等に分散してくれます。自分で一から巻きつけるタイプや、ループ状になっていてTシャツを着用する感覚で簡単に装着できるものも。各ブランドが、色や柄を豊富に展開しているので、ファッショナブルな抱っこ紐を求めているママ・パパにオススメです。

 

ラップのメリット
・新生児から使用可能
・密着感がありベビーに安心感を与えられる
・装飾がないため抜群の軽量感
・柄・色のバリエーションが豊富

 

▼対応する主な抱き方
対面抱き、前向き抱き、腰抱き、おんぶ
※商品によって対応する抱き方の種類は異なります

写真提供:Konny by Erin

03. 腰ベルトタイプ

抱っこ紐市場で主流となっているのが、腰ベルトタイプの抱っこ紐。肩だけでなく腰でも赤ちゃんの体重を支えるので、重さが分散され、ママ・パパが楽に着用できます。さまざまな抱き方に対応し、ブランドの数も多いので、気に入るデザインの商品が見つけやすいのも◎。パットやしっかりしたバックル付きでタフな作りなので、耐久性や安全性も抜群です。ただしその分大きいので、スリングやラップに比べるとまとめる際にかさばるといった点も。腰ベルトタイプは基本的に両手が空くので、買い物などの外出時に便利です。

 

腰ベルトタイプのメリット
・新生児から使用可能(一部の商品では、首を支える別売りのインサートが必要)
・肩だけでなく腰でも支えるので、赤ちゃんの重さが分散され楽に装着できる
・タフな作りで耐久性や安全性に優れている
・ブランド数が多いので、気に入るデザインの商品が見つけやすい

 

▼対応する主な抱き方
横抱き、対面抱き、前向き抱き、腰抱き、おんぶ
※商品によって対応する抱き方の種類は異なります

写真提供:エルゴベビー

■子どもの成長と生活スタイルに合わせて選ぼう

スリング・ラップ・腰ベルトタイプ、いずれにしても新生児から使える商品がほとんど。抱っこ紐は赤ちゃんの体重増加に伴って、ママ・パパの身体の負担が増すものなので、子どもの成長に合わせてセレクトしたり、「1日に何時間ほど着用するか」「寝かしつけや家事の場面でも使用するか」など、生活スタイルに合わせて選ぶのがベストです。気になる商品の特徴と産後の子育てのイメージを重ね合わせながら、楽しく抱っこ紐を選んでみて!

Photo by Troy T on Unsplash

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