DATE 2019.07.30

夏うまれ赤ちゃんの服装 選び方ガイド

とても暑い日本の夏。赤ちゃんはまだ上手に体温調節ができないので、ママ・パパが着せる洋服で調整をしてあげないといけません。では、どんな種類の服を赤ちゃんに着せればいいのでしょう? 赤ちゃんの夏の服装選びのポイントをご紹介します。

春・秋生まれはこちらから、冬生まれはこちらからチェック。

夏場の赤ちゃんの服ってどうやって合わせるの?

大人は環境や気候に合わせて、自分で服装を選ぶことができます。でも赤ちゃんは、まだ自分で体温調節ができないので、大人が選んであげなくてはいけません。夏の暑さや冷房による寒さからどう守るのか、快適か不快をどのように判断すればいいのでしょうか?

 

基本的に、赤ちゃんも大人と同じ枚数を重ねればOK。まず汗をとるための肌着、その上にシャツやパンツ、外出時には温度調節のための上着という考え方です。

 

ただ、赤ちゃん、とくに新生児にとっての服とはまだ弱い肌を守る役割もあります。そして、まだ外出の機会も多くないので、基本的にはどの服も「肌着」と呼ばれています。

赤ちゃん

赤ちゃんは汗っかき。温度調節の仕方〜素材編

「赤ちゃんは汗っかき」とよく言われるのは、小さい体に大人と同じだけの汗腺を持っているから。さらに、体温も大人の平熱より高く、個人差ありますが37℃近くあります。

 

だから、夏の肌着は汗をよく吸い肌にやさしい100%の素材がおすすめ。新生児の繊細な肌にも安心です。そして、肌着に使われる生地は織り方によって、肌触りや性質がかわります。夏の赤ちゃんに着せたいのは次のような生地です。

 

・天竺(てんじく)……やや厚手ですがサラッとした肌触り。シーツなどにも使われます。
・メッシュ……生地の表面にたくさんの穴が空いていて、通気性の良い生地。
・ガーゼ……薄いためやわらかく、吸水性の高い生地。包帯やハンカチにも。ダブルガーゼなら、より丈夫でふっくらとした肌触りです。
・フライス……伸縮性に優れた生地。やや厚手で、Tシャツなどによく使われていて一年中着られます。

 

また混紡素材を使った高性能インナーの存在もメジャーになっています。繊維や織り方に加工をほどこし、素早く乾くドライ機能や着心地がひんやりとした冷汗機能などを実現しています。

 

部屋から出ることが少ない新生児には綿100%の肌着があれば充分かもしれませんが、日中、外出するときには汗を吸って湿気を逃がしやすい高性能インナーを使用するなど、シーンに応じて併用しても◎

夏にマストなベビー肌着
写真提供:プリスティン

室内と外の温度変化が激しい夏 温度調節の仕方〜種類編

赤ちゃんの肌着には、さまざまな種類があります。夏場に用意しておきたい基本的なアイテムをいくつかご紹介します。

 

・短肌着……汗取りとなる基本の肌着。重ね着をするときは一番下になる。腰までの長さで、オムツ替えがしやすいのが特徴。
・長肌着……短肌着より着丈が長く、赤ちゃんの足先まで覆う長さの肌着です赤ちゃんの足先まで覆う長さの肌着。夏場は、冷房の寒さが気になるときや、足元の汗が気になるときに。
・コンビ肌着……裾がふたつに分かれたタイプの肌着。股下のスナップボタンを留めると、足の動きが活発になってきた赤ちゃんでも肌着がめくれません。

 

まだ首の座らない赤ちゃんは、首への負担を避けるためかぶるタイプの服が着用できません。着替えをスムーズにするため、新生児の肌着は基本的に前開き対応です。さらに肌への負担などを考慮し、肌着は前紐で結んで着用するものが主流。(スナップボタンやマジックテープタイプもあります)

 

基本的な夏シーズンの組み合わせは、短肌着+オムツで充分。外出をする時は、コンビ肌着を重ねるというイメージです。赤ちゃんの体質などに応じてアレンジしましょう。

 

ただ新生児のときはオムツ替えが頻繁に必要になるので、裾を留めないタイプの肌着が便利です。足がよく動くようになると、めくれるのが気になるかもしれません。生後1ヶ月ほどを過ぎたら、成長や環境に応じて、コンビ肌着など股下を留められるものを使用するとよいでしょう。

 

そして、だいたい生後6〜9ヶ月に入り「寝返り」〜「はいはい」をするようになったら、上下別の服を着るタイミング。この頃になると、赤ちゃんの運動や発達を妨げない、股下をスナップボタンで留める「ボディスーツ」タイプの下着が便利です。とくに夏場であれば、ノースリーブタイプのボディスーツがよいでしょう。

 

下着だけボディスーツ(ロンパースということも)タイプにすることで、寝返りやはいはいをしても、おなかが見えないので安心。ただ、このとき下着の素材は伸縮性とゆとりのあるものにしておくのがポイントです。

 

■おすすめの組み合わせ
〈基本スタイル〉
・コンビ肌着1枚
・ボディスーツ1枚
・短肌着+コンビ肌着 or長肌着 or ロンパース
・短肌着+ベビードレス or ショートオール

 

〈調整アイテム〉
・汗取りパット
・カーディガン(冷房対策)
・おくるみ/アフガン

 

外出のときはどんな格好? 持っておくと便利なものは?

夏なら室内では「短肌着」など、肌着+オムツだけで過ごしても大丈夫ですが、外出時は足が出ていると気になりますね。

 

新生児を過ぎた赤ちゃんが外出するときは、肌着のうえに、太ももまでおおってくれるタイプの「ショートオール(カーバーオールの半袖半ズボンタイプ)」を一枚着させてあげましょう。上下でつながっていて、前開き、股下はスナップになっているものが便利です。

 

ただ、まだ体温の調整機能が未発達なのが赤ちゃん。暑い屋外から、エアコンのきいた室内にいくこともあります。そんなときはレッグウォーマーや、ガーゼなどの薄手のおくるみを持っておくと便利です。こまめに、首のまわりや背中が汗ばんでいないかチェックして、体温調節を。

 

もし背中が汗ばんでいる場合、背中に「汗取りパット」をはさんでおくと、汗をかいたらパットを取り替えるだけでOKなので便利です。

お着替え中の赤ちゃん

出産前に用意しておく肌着の枚数、サイズは? 夏の衣類編まとめ

新生児のサイズは50㎝から。一般的に産前は短肌着、コンビ肌着をそれぞれ3〜4枚用意しておけば問題ないと言われています。ただ、夏は赤ちゃんがたくさん汗をかくので、5〜6着ずつ用意しておくと安心です。

 

ショートオールやロンパースなど、肌着の上に着させるアイテムは、それぞれ1〜2着ずつ準備しておけば充分です。なぜなら赤ちゃんの成長は早く、50㎝の服が着られるのはほんのわずかな間。生後1ヶ月頃には60 ㎝、生後三ヶ月頃には70㎝とサイズアップしていきます。

 

また、赤ちゃんの服も大人と同様、メーカーやブランドごとにわずかにサイズ感が異なります。だから、生まれてから成長に応じて買い足していったほうが無駄になりません。

 

小さくてかわいいベビー服は、選ぶのも楽しいアイテムです。そして、赤ちゃんの成長をより一層感じられるのもベビー服です。あまり焦らず、少しずつ買い足す楽しさを味わって。

 

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