DATE 2019.10.23

追悼・和田誠さんの絵本【4歳〜向け】

気になるテーマの絵本をセレクトしてお届けする絵本ガイド。今回のテーマは、和田誠さんの絵本です。2019年に惜しまれつつ亡くなられたイラストレーターの和田誠さん。突然のニュースに驚いた方も多かったのではないでしょうか。和田さんはたくさんの絵本を手がけてきました。
『あな』作/谷川俊太郎 絵/和田誠 福音館書店 本体900円(税別)

谷川俊太郎さんとの代表作のひとつ『あな』。

『これは のみの ぴこ』『ともだち』『がいこつ』など、谷川俊太郎さんとのコンビでたくさんの絵本を生み出してきました。『あな』はその代表作のひとつ。日曜日の朝、何もすることがなかったので、ひろしは土に穴を掘り始めます。途中、おかあさんやいもうとのゆきこ、となりのしゅうじくんやおとうさんがやってきて、いろいろなことを言いますが、ひろしは、ただただ穴を掘ります…。まず、まん丸い穴のあるシンプルな表紙が目を引きます。絵本を読み進めるとそれが、たろうが見上げた穴からの景色だとわかります。縦開きで絵本を効果的に使い、穴を掘っていく時間の流れを的確に伝えます。シンプルですがとても考えさせられるストーリーはさすが。でも、無心で穴を掘ることに理由はいらないかもしれません。

『ねこのシジミ』作/和田 誠 ほるぷ出版 本体1,500円(税別)

猫の愛くるしい日常をそのままに描いた『ねこのシジミ』。

猫好きとして知られる和田誠さん。その愛情がひしひしと伝わる素朴な猫絵本です。主人公は“シジミ”と名付けられた猫。シジミは、赤ん坊のときに公園に捨てられていた捨て猫でした。ショウちゃんに拾われてお家にやってきました。飼い猫になったシジミはご飯を食べたり、外にでたくなるとドアをカリカリとしたり、好きなところで眠ったり…。銅版画で描かれたふんわりとやわらかな挿絵が魅力的です。今にも動き出しそうなリアルな猫の描写に、猫好きならずもメロメロになります。

『密林ーきれいなひょうの話』おはなし/工藤直子 え/和田誠 瑞雲舎 本体1,400円(税別)

“はんてん”探しの旅に出るひょうの話、『密林ーきれいなひょうの話』。

詩集『のはらうた』などの詩人・童話作家の工藤直子さんによるかわいらしい物語に、和田誠さんが描くユーモラスな動物たちが見事にマッチした一匹のひょうの冒険物語。密林に暮らすひょう。自慢はきれいな“はんてん”。「つやつや、ぴかぴか、すてきでしょう」と得意げです。ところが、「はあっくしょん!」とくしゃみをしたら、“はんてん”がなくなっちゃった!ひょうは、なくなった“はんてん”を探しに出かけることに…。なかなか、みつからない“はんてん”。でも、ひょうはあることを思いつきます。最後の場面、とっても幸せそうに、にっこり笑うひょうがなんともかわいいです。

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第1回:多様な生き方、暮らし方
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第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

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