いよいよ今週末で終了! 「MilK JAPON BOOK STORE at SLOW HOUSE」
木版画の挿絵が、ほっこりあたたかい『スープになりました』
彦坂有紀さん、もりといずみさんによるユニット「彦坂木版工房」。彼らの木版画は、とにかくリアル! 「パン どうぞ」「ケーキ やけました」などこれまでの人気シリーズは、パンのふっくらした質感やケーキの黄色い焼き色が見事に再現されていて、子どもだけでなく、大人たちの間でも大評判に。今回の最新作では、にんじんやトマト、とうもろこしなどの野菜がおいしいスープに大変身。1枚、1枚、丁寧に木版画で刷られたとろーり、あたたかそうなスープは眺めているだけで、幸せな気分に。これからの季節にぴったりな、おいしい絵本です。
自分だけのおでん作っちゃおう! 『へんなおでん』
原田しんやさんと関かおりさんによる夫婦イラストユニット、はらぺこめがね。食べることが大好きで「食べ物と人」に徹底的にこだわって絵本制作をしているおふたり。これまで『すきやき』『やきそばばんばん』など、一風変わった食べ物絵本を生み出しています。そして、この『へんなおでん』もとってもユニーク! 絵本の中にはさんかく、まる、しかくのおでんの形がいっぱい。ページが三分割されていて、パラパラめくれるから、3つの形をどう組み合わせるかは、読み手の自由。いろんなおでんを想像しながら、へんな組み合わせのへんなおでんをたくさん作ってみよう!
40年以上もロングセラーを続ける『いちご』絵本。
彫刻家として世界的に活躍する、新宮晋さんが1975年に手がけた名作「いちご」絵本。「いちごは一口で食べられるほど小さいけれど 大きな自然から生まれました」と語りかけるように、小さな小さな「いちご」という存在を通して、命の尊さや自然の神秘を問いかけてくる、とても文学的で、哲学的な絵本です。子どもたちが出会う、はじめての「アート」絵本としても人気の高い1作。