DATE 2017.09.19

芸術の秋! アートな才能を伸ばしてくれる絵本

気になるテーマの絵本を3冊セレクトしてお届けする絵本ガイド。今回のテーマは「芸術の秋!アートな才能を伸ばしてくれる絵本」。ただ読むだけじゃなく、一緒に色を塗ったり、絵を描いたり。創作意欲を刺激する3冊をお届けします。
『のりものかけちゃうよ』 作/エド・エンバリー  偕成社 本体1400円(税別)

真似するだけで、あっという間にスラスラ描ける! 『のりものかけちゃうよ』。

シンプルでかわいいエド・エンバリーのイラストレーション。彼の人気シリーズ「エンバリーおじさんの絵かきえほん」から、この1冊をご紹介します。本国アメリカでは1970年代からロングセラーを続けている、お絵描き絵本の元祖といった存在です。子どもたちに、機関車や大型トラックを描いて! と言われてもどうやって描いていいか、絵心がないとちょっと分からない……ということもあるはず。でも、この絵本があれば、大丈夫! 三角、丸、四角など単純な記号や線の組み合わせで「絵」ができあがることをとてもわかりやすく、ひと手順ごとに図解してくれます。子どもたちも、絵本をみながら描くことで、絵を描くことの基礎が自然と身につきます。動物や顔を描くシリーズもあるので、ぜひお絵かきにハマったらシリーズで揃えてみてください。

 

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『太陽をかこう』 作/ブルーノ・ムナーリ 訳/須賀敦子 至光社 本体1429円(税別)

きみの太陽は何色? ブルーノ・ムナーリと考える、『太陽をかこう』。

多くの絵本を手掛けたイタリアのグラフィック・デザイナー、ブルーノ・ムナーリ。子どもたちのクリエイティビティを刺激する絵本をいくつも残していますが、この1冊は「太陽」をテーマに「描くこと」の視点や多様性を子どもたちに教えてくれます。「太陽」とは一体何なのか、まず観察をして、知ってみよう。そして、過去の偉大な芸術家たちは、どんな風に「太陽」を描いたのか調べてみよう。じゃ、どんな「太陽」が君にはみえている? と、ムナーリは、「太陽」について、様々な角度から掘り下げることで、自分だけの「太陽」を子どもたちにみつけさせてくれます。絵本を読み終わったあと、ぜひ、子どもたちと一緒に「太陽」を描いてみてください。きっと、これまでとは違った、生き生きとした“作品”が生まれるはずです。

 

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『わたしだけのはらぺこあおむし』 作/エリック・カール 訳/もり ひさし 偕成社 本体1000円(税別)

自由に色を塗って、世界に1冊しかない絵本が完成! 『わたしだけのはらぺこあおむし』。

みんな大好きな絵本『はらぺこあおむし』。こちらの絵本は、中身はすべて一緒。ただし、エリック・カールのカラフルな色使いはここでは封印です! 白い紙に、線画だけのあおむしや、あおむしが食べたフルーツやお菓子。色を塗るのは、この絵本を手にした子どもたちです。こちらは、作者のエリック・カール60歳を記念して生まれた、ぬりえ絵本。注意書きには、“親版『はらぺこあおむし』の色にとらわれず、すきな色で自由にぬってみましょう。”とあります。子どもたちが考える、あおむしの色は? そして、いっぱい食べて大きく成長した蝶々はどんな色? 楽しみながら、自由な発想でぬりえをしてみてください。描き終わったら、表紙に“作者”として名前を書き込んで、作者プロフィールの記入もお忘れなく! 気分は絵本作家です。

 

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第1回:多様な生き方、暮らし方
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第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

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