光と影が生み出す魔法のようなシルエット絵本。
日本が世界に誇る、美しい絵本。 『モーションシルエット かげからうまれる物語』。
ページを開くとモノクロームの美しいイラスト。その真ん中には小さなポップアップが。1本の木、1羽の鳥、女の子の横顔、機関車など……。その飛び出しているしかけの部分に光をあてると、影の部分が大きくなったり、小さくなったり、伸びたり、縮んだり。イラストの上で、さまざまな物語を影が雄弁に語り出します。イラストは、左右のページで分かれています。右ページから光をあてると樹木だったシルエットは、逆に左ページから光を当てると、雨降る街並みに落ちるカミナリに変身! 左右で異なるストーリーを楽しむことができます。本作は「世界で最も美しい本コンクール」で銅賞を受賞。子どもたちだけでなく大人も魅了される、美しいシルエット絵本です。
おやすみ前の1冊にもおすすめしたい、 『あそびえほん なんのかげかな』。
『まるまるまるのほん』などで知られるフランスの絵本作家、エルベ・チュレのあそびえほんシリーズから。部屋を暗くして、懐中電灯やライトで本を照らしてみましょう。すてきな影絵の物語がはじまります! 庭でなにか物音を聞いた親子が探検へ出発。木々の合間にいるのは、小鳥? それともリス? 木の陰には不思議な生き物がいて……。浮かび上がるシルエットは、いろんな形に見えてきます。何がいた? どこにいる? と、一緒に影の中の生き物たちを探してみてください。最後には「ゆめのくにへいこう」と眠りへと誘います。部屋を暗くしても読める影絵絵本は、お休み前の1冊にぴったりです。
繊細な切り絵の森。その奥に隠れた 動物たちの物語、『かげのむこうに』。
切り絵で出来た、木々や草むらのシルエット。その奥には黒いまるまるとした“目”だけがのぞいている、さまざまな生き物たちが隠れています。ヒントは、言葉あそびのような短いテキスト。ヒントを手がかりにどんな生き物がいるか想像してみましょう。目を見張るのは、美しくデザインされた切り絵! 生き物たちが住んでいる場所を想像させる、繊細な葉の形や木々のシルエットは子どもたちのクリエイティビティを刺激してくれるはず。光を当てて、切り絵が落とす美しい影の形を楽しむのもおすすめです。