DATE 2017.05.23

大人もハマる、写真絵本の世界。

気になるテーマの絵本を3冊セレクトしてお届けする絵本ガイド。今回のテーマは「大人もハマる、写真絵本の世界」。子どもたちや動物が主人公の愛らしい写真絵本は、子どもたちだけでなく大人も楽しめそうです。
『イエペは ぼうしが だいすき』 写真/石亀泰郎 文/文化出版局編集部 文化出版局 本体1300円(税別)

デンマークで出会ったかわいい少年、『イエペは ぼうしが だいすき』。

写真家の石亀泰郎さんがデンマーク、コペンハーゲンの公園で出会ったのは帽子が大好きな男の子、イエペ。なんと帽子を100 個も持っているそう。帽子が大好きで、どこに出かけるのにも帽子をかぶるイエペの1日の様子を紹介します。ちょっと大きめサイズの茶色いソフト帽を被ったイエペはとってもおしゃれ。帽子をかぶったまま、保育園で友達と遊んだり、おべんとうを食べたり(デンマーク風のおべんとうの写真もとってもおいしそう!)。帽子が苦手な子どもたちも多いけれど、イエペの絵本を読んだら、かぶってみたくなるかもしれません。

 

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『せかいを みにいった アヒル』 文/マーガレット・ワイズ・ブラウン 写真/イーラ 訳/ふしみみさを 徳間書店 本体1400円(税別)

動物写真の名手イーラの1冊、『せかいを みにいった アヒル』。

1940年代に当時としてはとても珍しい動物の写真を専門に撮るカメラマンとして活躍した女性、イーラ。動物写真家の岩合光昭さんが猫を撮りはじめるきっかけになったのはイーラの『85枚の猫』という写真集だったそうで、彼女の撮る、動物たちそのままのいきいきとした仕草や表情はとても魅力的です。そんな写真に物語をつけたのは、『おやすみなさい おつきさま』などで知られる絵本作家のマーガレット・ワイズ・ブラウン。世界を見に行こうと出発した1羽のアヒル。いろんな動物たちに会いにいきます。同じコンビによる『ねむい ねむい ちいさな ライオン』もおすすめです。

 

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『ciccì coccò』 文/ブルーノ・ムナーリ 写真/エンツォ・アルノーネ 洋書

エンツォ・アルノーネ×ブルーノ・ムナーリ、子どもたちが主人公の絵本『ciccì coccò』。

エンツォ・アルノーネの写真にブルーノ・ムナーリがテキストを沿えた子どもたちの写真集のような1冊。雨の日に水たまりをジャブジャブ歩いたり、背比べをしたり、トイレットペーパーでいたずらをしたり……。どんな大人たちにもかつて確かにあった、子どもだった日々。そんな懐かしい記憶を、印象的な写真で呼び覚ましてくれます。ムナーリによるテキストは、イタリア語、フランス語、英語が併記されています。シャレの効いた文章を各国語で味わうのもまた楽しいです。

 

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第1回:多様な生き方、暮らし方
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第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

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