今回、人生相談にお答えいただくおこさまは、セイさん12歳です。新型コロナウィルスのために学校は休校中ですが、友だちとはLINEでやりとりしています。ちなみにLINEのアイコンはスター・ウォーズ。好きなのはベン・ソロです。
おこさま紹介
お名前:セイ
年齢:12歳
生まれた場所:山梨
住んでいる場所:杉並区
好きな食べ物:ラーメン(とんこつ)
嫌いな食べ物:豆腐がちょっと苦手
これまでの人生で楽しかったこと:友だちと豊島園へ行ったこと ジェットコースターに乗った
これまでの人生で哀しかったこと:そんな覚えてない
得意なこと:サッカーのリフティング(700回くらい続けてできる)
苦手なこと:国語
好きなこと:サッカー(チームでのポジションはフォワード)
未来の夢:サッカー選手 憧れは今はクリスティアーノ・ロナウド選手
おこさまをよく知る人からのご紹介のことば:
「昔から色んなことを両立しながらも、ひとつひとつ手を抜かずにきちんと取り組んでいました。一緒にいると楽しいし、信頼出来ます。
クラスのリーダー的存在で、運動が得意でサッカーがとても上手です。」
(0歳からの幼なじみのももちゃんより)
(セイさん、以下S)
さて、今回のおとなのお悩みは?
Q どうも人をちゃんと嫌いになれません。こいつ、嫌なやつだな! とムカムカさせられても、本気で嫌ったらなんだかかわいそう、とつい思ってしまいます。嫌なヤツに嫌な目にあわされても、ぜんぜん好きじゃないけど、まあ嫌いとまではゆかないかな? となぜか自分をごまかしてしまいます。どうしたら嫌いな人のことは嫌いだとちゃんと思えるようになりますか?
(温泉玉子さん 38歳 東京在住)
S うーん。
――そもそも、セイさんは人を嫌いになることがありますか?
S うん。
――それはどんなときですか?
S なんか悪口を言われたときに、あんまり好きじゃないなって、思った。
――そんなとき、どうしたらその人のことを嫌いになることができるのでしょう?
S うーん、おとなとこどもだとわかんないけど、もしそれがこどもだったら、嫌いになるっていうよりは、仲直りをしたほうがいい。
――嫌いだとちゃんと思えるようになるより、仲直りをするほうがいいのですね。どうやって仲直りをするのでしょう?
S 共通の面白いことをみつける。
たとえばサッカーだったらサッカーの話をして、誰が好きとか聞いて、なんかサッカーの話をして、もりあがったら仲直りできる。
――なるほど。けれど、嫌なやつだな!と思う人と、そもそもいったいどうしたら、仲直りしよう、と思えるようになるのでしょうか?
S 仲直りしたほうがいい、って思うから。
――なぜ仲直りしたほうがいいのでしょうか?
S たとえば、仲間が多かったら、おとなだったら会議とかのときに、なんか自分の意見に賛成してくれたり、みかたがふえるから。自分の意見もとおりやすくなるし。そこで反対の意見、まあ、反対の意見もいいと思うけど、嫌味っぽい反対意見じゃなくて、いい反対の意見も多くなると思う。
――たしかに、みかたがふえるのは良さそうですね。でも、そんなときセイさんは、ムカムカさせられたり、嫌だな、という気持ちは、どうするのですか?
S いつも、まあ、いいやって思ってる。
――どうしたら、そう思えるようになったのでしょう?
S 悪口とかだったら、敵をふやす必要はないなって思うから。いつも、いわれても、まあいっか、って思う。
――どうしたら、まあいっか、となるのでしょう?
S 仲間がいないとあんまりよくない、っていう体験があったから。仲間をふやしたほうがいいな、って思えるようになった。
――それはどんな体験だったのですか?
S なんか言われたら、すぐに怒っちゃったりしてたら、なんか対立みたいになっちゃって。それで、みんなでやったらいい鬼ごっことかを、ふたつのグループでやっちゃったりして。なんか、あんまりだなあ・・・・って思ったことがあったから。
――すぐに怒ったりせず、対立をつくらなければ、みんなで一緒にやれることもある、ということですね。
S そう。
――もしも一生懸命に仲直りしようとしても、また嫌な目にあわされたり、相手が仲直りしようとしなかったりしたら、どうしたらよいでしょうか?
S 小学校ではそういうことなかったから、あんまりわかんないんだけど。そういうときは、あんま反応しないで、その人のことはいいやって思って、で、逆に悪口を言ったりしないで、無視しとけばいい。
――つまり、嫌いな人のことを嫌いだとちゃんと思えるようになる必要はない、ということでしょうか。
S ない。
温泉玉子さん、いかがでしたか?
嫌いだとちゃんと思えるようにならなくてよいそうです。
嫌いな人とも仲直りして、仲間をふやせば、みかたもふえて、自分の意見もとおりやすくなるし、いい反対の意見も多くなるそう。
けれど相手が仲直りしようとしなかったり、嫌なことを続けてきたら、無視しましょう。
というわけで、今回の、おこさまからの箴言。
それではまた次回!