DATE 2019.03.27

子どものやる気を引き出す! 自分で「身支度」ができる収納のコツ

保育園や幼稚園、小学校へと子どもはどんどん成長します。親としては年齢に応じて、自分のことをできるようになってほしいもの。整理収納アドバイザーのEmiさんに教わる「おかたづけ育®」。第3回は、子どものやる気を引き出す収納のコツをご紹介します。

「身支度」を子どもが自分でできるようになるために

子どもが自分で工夫して考える力を身につけるための「おかたづけ育」。子どものやる気を引き出してあげるには、大人が少しだけ仕組みを整えてあげる必要があります。

最初に自分でできる仕組みを家の中に整えるだけで、子どものやりたい気持ちが育ち、実際に自分でできるとそれが自信になります。そして、お片付けを自分でできるようになれば、ママも家事がラクになるという好循環が生まれます。

 

Emiさんの家庭では、お子さんが3歳になる頃から始めたという身支度のための仕組み。いったいどんなコツがあるのでしょうか?

洋服などは、子どもが管理できる量にコンパクトにまとめておくのが大事

ポイントは子ども目線! 管理できる量を持たせる

「まずは、子どもが管理できる量に、洋服など身の回りのものをコンパクトにまとめておくことが必要だと思います」とEmiさん。

おもちゃのお片付け方法と同じように、お子さんの通う保育園で収納のヒントを見つけたそう。

 

「2歳までは子どもの着替えは親が管理していました。でも3歳からひとりずつにかごが渡されて、その中の着替えを子ども自身で管理する仕組みになったんです。それを見て、家でも同じように仕組みが作れそうだと思いました」(Emiさん)

 

大きな引き出しにたくさんの子ども服を詰め込んでいる収納をしている人も多いのではないでしょうか? 一ヶ所にまとめて仕舞えるので便利ではありますが、実は子どもは一度に多くのものを管理するのが得意ではありません。

そこでA4サイズぐらいのかごを用意し、そこに平日着る服を入れておくのが1つめのポイント。上下それぞれ4枚ほどが入ります。ひと目で自分の洋服と分かり、選ぶ時間もかかりません。

収納はアイコンラベルで文字が読めない小さな子にも、わかりやすく

何かどこに入っているかアイコンラベルで誰でもわかりやすく

Emiさんが子どもたちの身支度のために実践しているもうひとつのポイントが、「身支度ロッカー」です。子どもたちが毎日着る洋服を入れたかご、リュックや保育園で必要な細々としたものは全部まとめてこのロッカーへ。

 

おもちゃの収納方法とおなじく「1ジャンル1ボックス」で収納。できるだけ扉はつけず、ワンアクションで身支度ができるような仕組みにしているそう。

 

こまごまとした下着や靴下などは、引き出しにまとめて仕舞ったほうがすっきり。ここでは、学研ステイフル×OURHOMEの「みじたくシール」が役立ちます。これならアイコンなので、まだ文字が読めない小さな子でも、どの引き出しに何が入っているのか一目瞭然です。

文字がまだ読めない小さな子でも、アイコンシールなら収納の中身もわかりやすい

「できた!」の見える化で子どものやる気がアップ!

子どもにそなわっているやる気を育むには、適切な声かけが大事。Emiさんは「子どもが誰かに言われたからではなく、自分で出来たんだと思えるような声かけを心がけています」とのこと。

 

例えば「身支度できたの?」ではなく、「何時に出かけるんだっけ?」と、うながすような声かけをするだけで子どものやる気は違ってくるそう。

 

また、自分でお片付けや身支度ができたら、すかさず褒めるのも大切です。毎日の「できた!」のごほうびにシールを貼れる仕組みなどもEmiさんは提案しています。

毎日の身支度や明日の準備は、いわば生きていくことの基本。年齢によってできることは違いますが、収納の仕組みさえ整えば、子どものできる範囲は驚くほど広がります。収納の工夫でその手助けをできるといいですね。

 

【関連記事】

>> 子どもが自分でできる!自立を育む「お片付け」のアイデア

>> おもちゃのお片付けのコツは? 子どもと一緒に収納ルールを決めよう

LATEST POST 最新記事

第1回:多様な生き方、暮らし方
ARTICLES
第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

2022.11.17
エルゴベビーの抱っこひも「ADAPT」がリニューアル発売。アップデートした機能を解説
動物園、博物館、美術館…。9つの施設でシームレスにクリエイティブな体験ができる「Museum Start あいうえの」とは
圧倒的な高級感で魅了。黒川鞄工房の「シボ牛革」ランドセルシリーズに新色が登場【2023年ラン活NEWS】