DATE 2018.02.12

子どもにゆっくり聞かせたい、愉快で楽しい素敵な音や音楽たち(松永耕一/COMPUMA)

現役ママ、パパのミュージシャンをゲストに迎え、子どもと一緒に聴きたいアルバム5枚をご紹介いただきます。

1.『Soothing Sounds for Baby』 Vol.1~3 Raymond Scott

ユニーク電子音楽家レイモンド・スコットが「赤ちゃんのための心安らぐ音楽」と題して、1〜6ヶ月、6〜12ヶ月、12〜18ヶ月と3部に分けて1962年に発表した、キュートでドリーミーな電子音楽作品。優しくキュートな電子音、夢見心地なメロディ、少しずつ複雑になっていく可愛いリズムに、大人までもが思わずうっとりリラクシン。うたた寝してしまいそうな心地よさに満ちあふれております。

『Soothing Sounds for Baby』 Vol.1~3 Raymond Scott Basta Audio-Visuals[Import] (2009)

2.『A Boy Named Charlie Brown』Vince Guaraldi Trio

ご存知、人気アニメ「ピーナッツ」のサウンドトラック。ヴィンス・ギャラルディのピアノ・トリオによる小粋で思慮深いスヌーピーJAZZ。これをかけると不思議と家の中、家族みんながどこか平穏な安堵感に包まれるような気がする、我が家の日常BGMのエバーグリーン最高峰。マスターピース。

『A Boy Named Charlie Brown』Vince Guaraldi Trio Fantasy[Import] (1989)

3.『TROJAN Reggae for Kids 3CD BOX SET』V.A.

レゲエ名門レーベルTROJANの膨大な音源の中から「子どものためのレゲエ・ミュージック」をテーマに選曲されたもの。ディズニー作品のテーマ曲や、誰もが知ってるトロピカル・スタンダードなあの曲やこの曲の、ワクワク楽しく優しいレゲエ・カヴァー50曲を3枚のCDに収めたボックスセットです。オールタイム笑顔があふれるナイス盤。

『TROJAN Reggae for Kids 3CD BOX SET』V.A. Trojan[Import](2005)

4.『Jump on it』Sugarhill Gang

オールドスクール・ヒップホップを代表するグループSugarhill Gangが、ラップのスタンダード・ソングへの新たな歌詞を通じて、子どもたちの日々の日常生活の様々なシーンにラップを通じてアドバイス教育(?)する、新たな都市においてのフォルクローレ民族音楽的な役割を果たす可能性を試みた、非常に興味深い作品。しかしながら、なんといってもあの名曲「ラッパーズ・デライト」を子どもたちと一緒に楽しくラッピングする「Kids’ Rapper’s Delight(Kid’s Rap-Along)」が最高すぎなんです。

『Jump on it』Sugarhill Gang Rhino[Import](1999)

5.『Pulse Of The Planet – Extraordinary Sounds From The Narural World』 Produced by Jim Mezner

「自然界、驚異のサウンド」と名付けられた、地球上の様々な音(アフリカ・ピグミー族のウォータードラムに始まり、アリ、コノハムシなどの昆虫から、コウモリ、アザラシなどの水中交信音、水琴窟、エオリアンハープ、溶岩流、はたまた宇宙での木星のコーラスまでも)が収録。思わず子どもと一緒に、NHKの番組『オトッペ』よろしく、身近な自然音のなんちゃってフィールドレコーディングで音を採取したくなってしまいそうになりそうな、イマジナリー想像力と科学と学習的な自然科学への好奇心を喚起させてくれる、ワクワク&ドキドキする音の発見に満ちたCDがこれなんです。

 

今回選ばせていただいた5枚は、14〜20年前にタワーレコード渋谷店のバイヤーを担当していた頃に出会った、思い出深いメモリアルな盤ばかり。とはいえ、我が子に対して、これらの盤を日々の中でゆっくりと聞かせられているか? といえば、実際には、そうもいかない現実も多々あるのです(笑)。ともあれ、願望としては、いつの日かこれらの盤が、子どもたちの好奇心を刺激して「何かしらのきっかけにつながっていってくれるといいな!」などと願っております。

『Pulse Of The Planet – Extraordinary Sounds From The Narural World』 Produced by Jim Metzner CD Baby[Import](2002)

LATEST POST 最新記事

第1回:多様な生き方、暮らし方
ARTICLES
第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

2022.11.17
エルゴベビーの抱っこひも「ADAPT」がリニューアル発売。アップデートした機能を解説
動物園、博物館、美術館…。9つの施設でシームレスにクリエイティブな体験ができる「Museum Start あいうえの」とは
圧倒的な高級感で魅了。黒川鞄工房の「シボ牛革」ランドセルシリーズに新色が登場【2023年ラン活NEWS】