予算内で理想に近づけるには?部分的DIYで賢くリフォーム【実録!家族4人の郊外移住計画 Vol.3】
Vol.3 リフォーム打ち合わせで大切なこととは。避難場所でやっておけばよかったことあれこれも
壁紙の素材指定はわかりやすく
家全体の壁紙を張り替えることになったのですが、そこで大切なのが「どの紙をどの部分に張るのか」とわかりやすく指定することです。以下は、私が実際にリフォーム業者(東横デザインリフォーム)に壁紙指定をする際に作成したパワーポイントの資料。アクセントクロスを入れる部分が多かったので、どの職人さんが見ても間違えないように図解して説明しました。その時に、撤去が必要なものも記載しておくと二度手間にならず効率的です。
できるところはDIY
好みに合わないブランドやカーテンレールは、自分で外して壁紙完成後に新たなレールをつけるのがオススメです。自分で取れなかったレールや照明器具は、壁紙張替えの際に「撤去お願いします」とリクエストしておくとよいです。
我が家がDIYした場所は、主にカーテンや天井の照明類。1階書斎とリビングのブラインドを撤去し、2階部分のカーテンレール全部を取り替えて、オーダーカーテンはネット購入して自分たちでつけました。門の塗装もホームセンターでペンキを購入して塗り替え、表札の撤去だけは業者にお願いし、新しい表札はネット購入して自分で付けました。
今後は、玄関とリビングの壁をDIYで塗る予定です。
ショールームへ行こう
デザインにこだわる部分の打ち合わせは、実際に使う素材や設備が見られるショールームで行ないます。キッチンの設備、蛇口のデザインや位置、棚をどうするのかなど使い勝手を知る面でも実際の設備に触れることが大切です。画面では気づかなかったことがあって勉強になりました。タイルの色や目地の色、木材なども実際に目で見て最終決定します。
TOOLBOXから事前にメールでもらっていた設計図も、3D画像で見ることで生活動線が想像しやすくなります。実際、動画を見た後に洗面台の位置を変更することになりました。
照明器具も図面を見ながら選びました。「階段にはこのくらいの明るさが必要」「トイレには圧迫感のないこのサイズがいいですよ」と丁寧なアドバイスがもらえるので助かります。
コスト、削れるところはどこか
リフォームは、やればやるほど欲が出てきます。中古戸建の場合は、前の住人のテイストで仕上がったインテリアを一つずつ塗り替えていく作業なので1箇所を自分の好みに変えると、また他のところも変えたくなる。そう、間違え探しと答え合わせの罠にハマって「あのドアも気になる」「あのスイッチも気になる」「庭のコンクリート素材も嫌い」「外壁も?!」とどんどん直したくなってきます。キリがありません。どこかは我慢したり、DYIに切り替えたり、お金を貯めてから何年後かに、と頭を切り替えて行くことが大切です。
我が家の場合は、玄関の靴箱、収納、家全体のドアの材、サッシなどが好みではなかったのですがそこには目を瞑ることにしました。もともと古いものが好きで、ヴィンテージマンションの質感を好む私たちには築10年の戸建はテイスト的にはきれいすぎで“こなれ感”や“味”が足りません。けれど耐震的なことを考えたら新しい建物の方が安心です。「今あるものの全てを否定するのではなく、うまく折り合いをつけていこう」と決めて、長い目で自分たちに合うテイストに仕上げていくことにしました。
住みながらリフォーム。工事中の避難場所をどうする
前回にもお話しした通り、引越ししたときにはキッチンもなし。お風呂は工事が済んだけれど洗面所がまだという状態でした。引越しして2ヶ月経ってようやくキッチンと洗面所の工事がスタートしました。当然、平日は毎日8:30〜17:00まで工事になるので避難場所が必要です。幸い私たちは近くに避難させてもらえる親戚の家があったので、2週間お世話になることにしました。
ポケットWi-Fiを申し込んで、PCも着替えも、子供たちの学校道具も車に詰め込んで家族全員大移動しました。子供たちは避難先から通学、大人は自宅の二階で仕事をしました。けれど、工事の音がうるさい時もありオンライン会議はままならない状況。しかし避難場所にはWi-Fiはあるけれどデスクがない。一度、畳の部屋で床にPCを置いて仕事をしたら1日で腰がやられました。
*良かったこと
1.イメージしているデザインを理解してもらえた
事前にTOOLBOXのネットで、リフォーム事例や商品写真をリサーチ済みだったので仕上がりのイメージが明確にできていた。「あのカタログのこんなイメージ」と伝えるだけで、好みの世界観をわかってもらえたので打ち合わせがスムーズにいった。
さらに、手持ちの家具の写真、前の家の写真などを見て我が家の好みのデザインをTOOLBOXのデザイナーさんが理解してくれたことがとても嬉しかった。好きな家具屋の名前なども聞いてくださり、お客さんの好みやライフスタイルに寄り添ってデザインしてくれる業者さんなんだなと実感しました。
2. 壁紙、天井、水回り全てのリフォームが間に合った
入居前の2週間で必要最低限の工事を終えられたのは助かった。引越し日当日から綺麗なお風呂とトイレが使えるのは嬉しいことです。
3. 予算内でリフォームできそう
当初は予算を700万円くらい、とぼんやりと考えていたけれど、打ち合わせが進むうちにリフォーム欲が出てきて1000万円くらいまでいきそうだなと上方修正。けれど、あれこれDIYしたり、ドアの取り替えを諦めたりして、どうやらはじめの予算内におさまりそうになってきた。実際トータルでいくらくらいかかったのかは、次回公表します!
*こうすれば良かった
1. 避難先でのワークスペースを確保すべきだった
2週間の工事期間、避難していた親戚宅にはデスクがない。リビングでは集中できないし畳の部屋では体が辛い。通勤の方は問題ないけれど、リモートワーク中の方は避難先でのデスク&チェアの確保が意外と重要です。
2. 避難先からの子供たちの通学路の確認を早くすべきだった
親戚の家から子供たちの学校へは近かったけれど、小学生の場合は新たな通学路が覚えられなかったので毎朝親が途中まで送る羽目に。前もって避難先からの通学路の確認、集団登校の際の集合場所などを確認しておくべきでした。
3. キッチンなし生活に備えて準備しておけばよかった
引越ししてから2ヶ月間はキッチンなし生活。調理に必要なものは、電子レンジ、炊飯器、カセットコンロでこれはバッチリでした。しかし、食器洗いに必要なシンクがないので洗面所で洗い物。割れるのが怖いのでプラスチックの食器とコップが必要です。持っていなかったので急いで100円ショップで大量購入しました。
おまけ:こうすれば良かった、のおまけ。引越しには梱包荷積みサービスをつけました。ラクラクでしたが、荷を解くときに何がどこに入っているのか分からない状態。ダンボールへの箱づめ方法を細かく指示しておけばよかったです。いまだに見つからないものがあります
次回は、最終回。リフォームの完成写真を公開します。そして、総額いくらかかったのかもお見せします。