DATE 2021.05.15

『料理通信』エディターが教える、素材の美味しさを引き立てるキッチンツール。

便利なキッチンツール&家電は、家族の食事を支えるのにも欠かせないもの。今回は『WEB料理通信』エディターの古屋えり子さんのおすすめのアイテムをご紹介。子育てに仕事に多忙な日々を送る古屋さんが愛用しているアイテムとは?

「食で未来をつくる・食の未来を考える」をテーマに、食にまつわる国内外の最前線をレポートする『WEB料理通信』のエディター・古屋えり子さん。今回は、素材本来の美味しさを大切にし、食材選びにもこだわっている古屋さんより、おすすめ調理アイテムを教えてもらった。

■古屋さんへ質問!

Q1. 忙しい毎日に重宝する時短ツールは?

Q2. 家族みんなでシェアしたい、簡単&便利なツールは?

Q3. 長年愛用できる“一生もの”アイテムを教えてください

A1. 泥付き野菜も手軽に下準備

亀の子束子の「白いたわし ホワイトパーム」

亀の子束子「白いたわし ホワイトパーム (小)」550円(編集部調べ)
亀の子束子「白いたわし ホワイトパーム (小)」550円(編集部調べ)

野菜は産地直送の定期便を利用しているという古屋さん。定期便の野菜は新鮮な分、特に根菜類は泥付きのまま届くことも多いそう。そこで愛用しているというのが、こちらの「亀の子束子」の白いたわし。

 

「ごつごつした菊芋の泥を綺麗にとるのは大変ですが、これを使えば菊芋やゴボウなど根菜類の下ごしらえの時短になります。栄養価の高い皮を残しながら、泥だけを簡単に、そして綺麗に落とせる優秀アイテムです」(古屋さん)。

ベーグルのようなコロンと丸い形もお気に入りと古屋さん。衛生的に保つためにも、適宜天日干しをするのも忘れずに。

A1. どんな食材も子どもが食べやすい大きさに楽々調整!

関孫六の「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏」

関孫六「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏」6,050円(編集部調べ)
関孫六「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏」6,050円(編集部調べ)

亀の子束子の「白いたわし ホワイトパーム」のほかに、古屋さんが時短調理に重宝しているというのが、こちらの「鍛造オールステンレスカーブキッチン鋏」。

 

「急いで食事の支度をすると、どうしても食材を大きく切ってしまいがち。特に“子どもが食べるには大きく切りすぎたかな”というときにも、このハサミがあれば、調理中や調理後に食材のサイズを幼児食仕様にサクッとリカバーすることができます」(古屋さん)

堅牢で洗いやすい鍛造オールステンレス製。さらに継ぎ目のない一体型で分解して洗えるとあって衛生的。包丁で細かくするよりは多少不揃いにはなるものの、切れ味がよく、さらにまな板も汚さず洗い物も減らせるとあって、忙しい日々の調理に大活躍。

 

ちなみに古屋さんは野菜用と肉用と2つ用意して使い分けているそう。幼児食はもちろん、離乳食の下ごしらえにも重宝しそうだ。

A2. 朝食に、週末に、家族の食卓を盛り上げる

ビタントニオの「厚焼きホットサンドベーカー gooood(グード)」

ビタントニオ「厚焼きホットサンドベーカー gooood(グード)」5,918円(編集部調べ)
ビタントニオ「厚焼きホットサンドベーカー gooood(グード)」5,918円(編集部調べ)

食パンに具材を挟んで2、3分焼くだけと、手軽に美味しい朝食ができると人気のホットサンドメーカー。古屋さんが愛用しているのは、「ビタントニオ」の厚焼きホットサンドベーカー。

 

「具はチーズと残ったチャーシューや煮卵、平日に残してあったホワイトソースなどをあわせていかようにもアレンジできます。チーズもフレッシュや白カビ、燻製タイプなど種類を変えると“味変”を楽しめます。使う食パンはしっとり水分を多く含んだものがおすすめ。カリカリとしっとりのコントラストが効いて美味です」(古屋さん)。

ついついハムとチーズといった定番メニューに偏りがちだが、古屋さんいわく「ホットサンドを作るときは、大いなるチャレンジ精神とバランス感覚が大事」とのこと。

 

パンに塗る調味料を変えてみたり、残り物の揚げ物を挟んでみたり。どのくらいの量を入れるとベストな味になるのか探求してみたり。家族であれこれ話ながら、常に新しい組み合わせにチャレンジするのと美味しさも楽しさも倍増!

A3. 子どもが喜ぶ“きんぴら”を、フライパン一つで格上げ

バーミキュラの「フライパン」

バーミキュラ「フライパン 24cm 【ハンドル:オーク】」16,280円(編集部調べ)
バーミキュラ「フライパン 24cm 【ハンドル:オーク】」16,280円(編集部調べ)

コロナ禍で料理をする回数が増えたことから、古屋さんも思い切って購入したというのが、昨年の発売から話題沸騰中の「バーミキュラ」のフライパン。程よい大きさがありながら、重すぎない、かさばらない、どんな料理も美味しく作れると、古屋さんも太鼓判。

 

「間引き菜、大根の葉、青菜類など、どんな野菜もこれで炒めればまず失敗はしません。肉や魚は、焼き面が多少の強く焦げても、むしろ美味しく仕上がります。我が家では3歳の娘が大好きなニンジンのきんぴらを作るのに重宝しています」(古屋さん)。

「きんぴらは素材が命」と語る古屋さんが作るニンジンのきんぴらのレシピは?

「古来種(在来や固定種などを農家さんが種取りしながら育てる野菜)を定期便で届けてくれる八百屋さん『wamerwamer』で購入したニンジンを、スライサーで千切りにして太白ゴマ油で炒めます。塩は最初でも最後でもなく中間に振ると、水分が抜けすぎず残りすぎず、ちょうどよく仕上がります。最後に鍋肌にジュッと醤油の香りを立てて、すりごまをこれでもかとまぶして完成です」(古屋さん)。

 

ちなみにこのフライパンは洗剤で洗ってもOK。毎日洗っても剥げにくく、鉄のフライパンのように錆びつかないので使い勝手も抜群。毎日使うものだからこそ、買い替え前提ではなく、長く愛用できるものを。それが今の時代のフライパン選びの新基準となっているようだ。

『WEB料理通信』エディター
古屋えり子

『WEB料理通信』編集担当。大阪出身・大阪育ち。パン好き、麺好き、粉もの好き。ゴルフ週刊誌で編集の基礎を学び、月刊誌『料理通信』にて料理人、生産者など食に携わる人々の取材を重ねる。最近は地方生産者とシェフとをつなぐ食材提案会や料理教室の進行も行う。

『WEB料理通信』公式サイト:https://r-tsushin.com/

『WEB料理通信』公式Instagram:https://www.instagram.com/team_trippa/

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