【GAME6】100年以上の歴史あり。ドイツでは誰もが知っているクラシックゲーム
【特集】MADE IN GERMANY で過ごす、家族のゲーム時間
車にインテリアに知育玩具…、Fasuファミリーにも馴染み深いMADE IN GERMANY。実はアナログゲームもハイレベルって知ってましたか?家族で過ごすゲーム時間を楽しむドイツで生まれた、知性も感性も刺激する選りすぐりのカード&ボードゲームを一挙紹介
イライラにご注意。「忍耐力」を鍛えてくれるすごろく
「シュミット」 メンシュ
デジタルゲーム全盛期の現代においても、街にはボードゲームショップが点在し、毎年趣向を凝らした多彩なボードゲームが誕生し続けているというドイツ。話題性に富んだ新鋭ゲームも多い中、「ドイツ国内で知らない人はいない」と言われ、なんと1914年の誕生以来100年以上も愛され続けているゲームがこちらの「メンシュ」。
正式名称は「Mensch ärgere Dich nicht(馬鹿!イライラしないで!)」。その名の通り、このゲーム、やってみると複雑なルールが課されていてかなりもどかしい……。そもそもすごろくのスタート地点に立つために、サイコロで「6」を出す必要があるということが第一のイライラポイント。その日のサイコロ運に全てがかかっているのだ。そして、やっとスタートしてコマを進めても、他のコマに追いつかれるとスタートに戻らならければいけないので、「振り出し」が頻発することが第二のイライラポイント。
イライラを乗り越えて根気強くコマを進めれば、ゴールした時の達成感はひとしお。時間と心の余裕がある時にゆったりした気持ちで臨みたいゲームだが、コツコツとゲームを進める我慢強さが試されるのは、生真面目な人が多いと言われるドイツのゲームならでは。気質が似ていると比較されることが多い日本人にとっても、向いているゲームかもしれない。
ゲームを通して遊びながら、生きていく上では何事も「忍耐力」が必要、と身を以て子どもに教えてあげられそうだ。
■対象年齢:6歳〜
■人数:2〜6人
■1回にかかる時間:30分〜
<基本の遊び方>
・一人4コマずつを角の待機場所に置いたところからゲーム開始。
・サイコロで6が出た場合のみ、スタート地点にコマを1つ移動させることができる。ここでようやくすごろくスタート。
・サイコロで出た目の数だけ矢印の方向にコマを進め、一周して中心のa、b、c、dのマスを目指す。
・既に他のコマがいるマスに止まった場合、先にいたコマはふりだしの待機場所に戻されてしまう。
・最終的にa、b、c、dのマスに4つすべてのコマを納めた人の勝ち。