DATE 2019.02.26

子どもたちが中心となって作り上げた
「HAPPENING」ファッションショーに密着!

一見きらびやかな世界のファッションショー。でもその裏側には、多くの人たちが関わっています。デザイナー、モデル、ヘア、スタイリスト…そんなプロの世界に子どもたちが真剣に関わった1日。生き生きと仕事に携わる子どもたちの姿にMilK JAPONが密着しました!

HAPPENING」とは、“日本のファッションシーンを変えたい”という思いから2014年より起動したチームのこと。

スタイリスト・伏見京子さんが主宰、地下鉄や路上でのファッションショー、美術館でもインスタレーションなどをゲリラ的に行ったり、問題提示の場所であると同時に、変革の可能性の場として存在しています。

この「HAPPENING」が、2018年末に「U-10」をテーマとしてファッションショーを行いました。その際に「代官山 ティーンズ・クリエイティブ」とコラボレーションし、10歳未満の子どもたちが未来のクリエイターとして、ファッションショーに参加しました。

スタイリスト、ヘアメイク、ビデオグラファー、フォトグラファー、ダンサー、音響として子どもたちがクリエイションを担うという試みによるファッションショーは見事に大成功。

そんなファッションショーに、MilK JAPONが密着しました。

 

それぞれの役割を分担した子どもたちの中から6人にショー後にインタビュー。はたして、子どもたちが感じたこととは?

永戸 緑さん(9歳)担当:メイク

Q.1番楽しかったのは?

人の顔にお絵描きみたいに描けたことが楽しかったです。こんな風に絵を描くみたいに顔に描いたのは初めてだった。

 

Q.実際に手伝ってみて、想像と違う部分はありましたか?

モデルさんたちの鼻が高くて、描くのが大変だった。

 

Q.お手伝いしたショーを実際に観ていてどう思いましたか?

服とメイクが合っていて良かった。またメイクをしてお客さんを驚かせたい。

平床 里稔さん(10歳) 担当:ヘア

Q.自分が担当する「ヘア」を選んだ理由とは?

ヘアとメイクで悩んだけれど、普段に妹のヘアアレンジをよくやっていて、ヘアの方が慣れているので選びました。

 

Q.どの部分が1番楽しかったですか?

針金をぐるぐる巻いて、それを頭につける作業がとっても楽しかったです。針金の大小によって頭につけた時のバランスが違ったので、それを考えながら手を動かすのも楽しかった。

 

Q.実際に手伝ってみて想像と違った部分はありましたか?

普段自分が遊んでいるような針金やビーズなどが、ヘアを作る道具になるなんてびっくりでした!

酒井 日菜詩さん(10歳) 担当:モデル

Q.このショーに申し込んだキッカケとは?

モデルに興味があり、裏仕事と表仕事どちらにも立ち会ってみたかったから。

 

Q.どの部分が1番楽しかったですか?

モデルの皆さんに振り付けを教えたところが緊張したけれど、すっごく上手でニコニてくれたから嬉しかった。反省点もあって、もっと振り付けを分かりやすく教えたかったです。

 

Q.実際に手伝ってみて想像と違った部分はありましたか?

音楽すごくて、思ったよりも不思議な感じで、面白くて楽しかった。

鈴木 悠大(11歳) 担当:動画撮影・編集

Q.このショーに申し込んだキッカケとは?

自分の動画編集能力を知ってもらい、役立ててもらいたかったから。

 

Q.ショーを観ていてどう思いましたか?

面白かったです。

 

Q.将来、興味がある仕事はありますか?

映画監督。

守屋 菊笑門さん(11歳) 担当:音楽

Q.このショーに申し込んだキッカケとは?

デザイナーのこうしろうさんから誘われました。

 

Q.お手伝いしたショーを観ていて、どう思いましたか?

唖然!

 

Q.自分の仕事に関して、こんな風にすれば良かったなどの反省点はありますか?

キーボードがあればもっと良かったです。

 

Q.次に担当するならどのパートをお手伝いしてみたい?

DJがやってみたいです。

丹内 美月さん(9歳) 担当:スタイリング

Q.スタイリストという担当はどうやって決めましたか?

スタイリストがどんな仕事なのか知らなかったけど、楽しそうあだなと思ってやってみた。自分がスタイリングした服をモデルさんに着て欲しかった。

 

Q.どの部分が1番楽しかったですか?

洋服を作る人と話しながら一緒に作ったことが楽しかった。いろんな結び方とか、チクチク縫うやり方を教えてくれたのが分かりやすくて、自分もやってみたら楽しかった。

 

Q.想像と違った部分はありますか?

モデルさんが歩くだけだと思っていたら、ダンスもしていてビックリした!

みんな楽しんでいて、自分も楽しかった。

 

Q.次に担当するならどのパートをお手伝いしたいですか?

メイク!!!!! それか音楽。

子どもたちカメラマンはどんな風にショーを切り取っていたのでしょうか。

子どもならではの視点の低さ、ブレ、決めすぎない構図、そういった写真によって、逆にリアルにその場を感じられる気がしました。

密着していて驚かされたのは、ヘア、メイク、スタイリングなど全ての分野において大活躍しているプロたちが指導係として名を連ねているのですが、実際の現場では手を動かすのはほぼ子どもたち。困った時には的確なアドバイスをするものの、具体的な指示をしたり手伝ったりすることは最小限におさえていました。

そして、子どもたちが意外とモジモジとしたりせず、伸び伸びと自分がやりたいようにやってみているという仕事の姿勢もまた驚きです。

土台作りはプロたちが完璧に作り上げ、そこの上で子どもたちは自由にクリエイションを楽しむ。そういうポジティブな雰囲気に包まれたショーは、もちろん大成功!

アットホームでありながら、クオリティも高い、大人も子どもも楽しめる空間が出来上がっていました。

全てが終わった後、「子どもたちを導きたいのではなく、この日に何か感じたことが小さく彼らの中に残っていつかそれが何か芽生えてくれたらいいなぁと思っている」と主宰である伏見京子さんは笑いながら話していました。

これからの「HAPPENING」の動きが更に楽しみになる1日でした。

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