DATE 2020.12.02

食品ロス、好き嫌い、子どもと食の課題を解決したい。オイシックス×ディズニーの魔法のキット

安心・安全な食材の宅配サービスで知られるOisixとディズニーがコラボレーション。そのテーマはずばり「これからの食卓」。ミッキー&ミニーのハンバーグのミールキットに込められた、現在の食卓への課題と家族への思いとは。
(c)Cavan Images/amanaimages

「子どもたちが健やかに」という想い

「食」は家族にとって最も重要なテーマのひとつ。

「子どもの好き嫌いが多い」「食が細い」「安心な食材を使いたい」「ちゃんと食事を作りたいけど時間がない」……。

家族の数だけ食に対する悩みや課題がある一方で、やっぱり食は家族にとってのメインイベントであり楽しみでもある。

 

そんな「家族と食」という大きなテーマに挑んだのが、「Oisix(オイシックス)」と「ディズニー」の共同プロジェクト「Table for Tomorrow(これからの食卓)」だ。

 

第一弾となったのが、11月に販売されたディズニーの永遠のアイコン・ミッキーとミニーをモチーフにしたミールキット、「ミッキー&ミニーの野菜たっぷりハンバーグ」。レシピ通りに作れば子どもでもミッキーとミニーのハンバーグが作れるとあって、ファミリー会員から大好評を得た。

対象年齢は4歳からで、食材と、野菜の育ち方が描かれたランチョンマットや、絵本のようなレシピなど、「調理・盛り付け・配膳」のステップを家族みんなで楽しむことができる。ミッキー&ミニーの形をしたハンバーグや、ハムでつくるミニーのリボンなど、思わずやってみたくなる工夫がぎゅっと詰まっている。
右 : Fasuエディターも自宅で子どもと挑戦!(編集部スタッフ撮影)

Oisixとディズニー。それぞれ家族にはおなじみの企業がコラボレーションしたのにはどんな経緯があったのだろうか。

 

Oisixの担当としてこの企画を立ち上げた嶋津春美さんは、2児のママだ。嶋津さんは常日頃からOisixの顧客に直接ヒアリングをし、子どもを抱えるご家族の日々の「食」の悩みをキャッチアップしてきたという。

 

「離乳食期はもちろん、幼児食期は『ご飯を食べない』『野菜を食べない』など、普段の食事は子どもの体を作る大切なものだとわかっているけど、何を食べさせたらいいのかわからないと悩んでいる親御さんが多いんです」(嶋津さん)

 

一方、ディズニーはグローバルな取り組みとして、健やかな子どもたちを育てるために、家族が一緒に楽しみながら健康的な食品を選べるようにサポートする「ヘルシー・リビング」というコンセプトを掲げている。

 

嶋津さんは、今回のコラボレーションを「ディズニーの『ヘルシー・リビング』というコンセプトと、Oisixの『食への想い』が合致したことがきっかけです。今回、お子様が大好きな人気キャラクターのパワーを借りることで、よりいっそう食事の場を楽しくできると思っています」と期待を寄せる。

Oisixの嶋津春美さん

自然に、楽しく野菜を学べる

第一弾の「ミッキー&ミニーの野菜たっぷりハンバーグ」は、野菜がカットされ、必要な分だけ食材が入っている。自分で一から準備するより手間がかからず、食材を余らせないというのは、まさにKit Oisixならでは。しかしよく見ると、野菜によってはカットされていないもの混じっている。嶋津さんは「お子様でも切りやすい野菜はそのままにしています」と言う。

 

さらに子どもたちが野菜をもっと楽しく知ることができるように、工夫されているのが同梱されているランチョンマットだ。

 

「カットされた野菜も、『これってもともとどんな形なんだろう』『どうやって育ってきたんだろう』というお子様の疑問に答えるために、ランチョンマットに農園のイラストを入れています」と嶋津さん。たしかにイラストに描かれる土の中で育つレンコンの姿など、大人でもついつい「なるほど!」と思ってしまう。

 

「野菜というテーマを通じて、親子でコミュニケーションを取り『いつの間にか学んでいた』というのが私たちの理想の姿ですね」と嶋津さんは言う。

料理のバリエーションが増えると心が楽になる

また、キットに付属しているレシピブックがカラフルでかわいい。小学校の学習帳と同じサイズのB5で、漢字にはルビが振られ、小さな子どもでも楽しめる。

 

嶋津さんは「調理のコツも書かれているので、料理が苦手な大人の方からお子様まで、違和感なく、迷いなく作れるようにしました」と言う。丁寧な解説でふだん料理をしない人でもお休みの日に家族と一緒にハンバーグ作りにチャレンジするのにピッタリだ。

 

今回のメインディッシュは「チキンと豆腐のハンバーグ」。ハンバーグの上にトマトベースの特製ソースをトッピングする。

 

嶋津さんは今回のレシピのポイントを次のように教えてくれた。

 

「チキンとお豆腐にしたのは、豚肉だけのひき肉よりもヘルシーなことと、お豆腐の方が焦げにくくて失敗しにくいという点です。マッシュポテトは『ミッキーの手』の型紙をつかって成形します。『上手に作れた!』とワイワイしながら、ご家庭みんなで楽しく盛り上がっていただけたら」

今回のレシピはタンパク質と野菜がたくさん入っている。野菜嫌いの子どもでも、ミッキーのキャラクターと一緒なら、きっと楽しく美味しく食べてくれるはず。また、つけあわせの野菜はバターソテー味に。口にした瞬間、バターの香りが広がるから、野菜の苦みやえぐみが抑えられ、子どもでも食べやすい優しい味を目指したそう。

「味付けや調理法も、バリエーションが増えると心がちょっと楽になります。毎日レシピに悩む親御さんのヒントになるといいですね」(嶋津さん)

ママの罪悪感を取り払いたい

「家族でつくるKit Oisix」は、レシピに必要な食材のみがパッケージされており、“まったく”食品ロスがないのが特徴だ。

第一弾「ミッキー&ミニーの野菜たっぷりハンバーグ」のキット内容

嶋津さんは「Kit Oisixは生ゴミが少なく、食材を余らしてしまうことがありません」と言う。子どもたちと一緒に食材を大切にすることや、食品ロスを出さないことを自然と学んでいけるものは「家族でつくるKit Oisix」ならでは。

 

嶋津さんは「ディズニーはエンターテインメント企業なので、”楽しい!”を創り出す力を持っています。一方、Oisixは食品をお客様に届けるために必要なソリューションをすべて持っています。Oisixだけだと真面目すぎてしまうところがあり(笑)、ディズニーは私たちの取り組みに”楽しい!”を付加してくれる存在です。今後、この取り組みは掛け算になると思っています」と語る。

 

最後に2児の母である嶋津さんに、どんな風に「家族でつくるKit Oisix」を楽しんでもらいたいかと尋ねると、次のように話してくれた。

 

「私はママたちの罪悪感をなくしていきたいと思っています。ロボット掃除機、食洗器、乾燥機は新たな『三種の神器』と言われていますが、それは社会が許している部分だと思うんです。食品宅配はすごく便利だし、ぜひ使ってもらいたいけど、世間はまだママが買い物に行き、毎日のレシピを考えなくてはいけないムードです。こういうお母さんの使命感や罪悪感を取り払っていきたいですね。それに、このキットは誰でも作れるように工夫してあるので、ぜひパパたちにも参加してもらいたいですね。パパと子どもが気軽に料理を作るきっかけとして活用していただけたら」

 

ディズニーとOisixによる「Table for Tomorrow」プロジェクトは、今後も続いていく予定だ。この2社の最強タッグで、子どもたちにとって豊かな食卓を広げていくために、今後は楽しく“食”を体験できるようなイベントも開催していきたいという。

 

さらに「家族でつくるKit Oisix」の第2弾は、子どもたちが大好きな『アナと雪の女王』をモチーフに展開していく予定。今度はどんなアイデアで家族の食事を楽しませてくれるか、ワクワクしながら待ちたい。

※「家族でつくるKit Oisix」第二弾の詳細は、こちらのサイトで随時公開予定!

LATEST POST 最新記事

第1回:多様な生き方、暮らし方
ARTICLES
第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

2022.11.17
エルゴベビーの抱っこひも「ADAPT」がリニューアル発売。アップデートした機能を解説
動物園、博物館、美術館…。9つの施設でシームレスにクリエイティブな体験ができる「Museum Start あいうえの」とは
圧倒的な高級感で魅了。黒川鞄工房の「シボ牛革」ランドセルシリーズに新色が登場【2023年ラン活NEWS】