今号のミルクジャポンのテーマは『Imagine』。子どもたちが時折りみせる予測のつかない発想や行動からは、大人になるにつれて忘れていってしまった感受性や、モノゴトを伸びやかに捉える心に、改めて気づかせてくれます。子どもたちの圧倒的な想像性を生みだす自由さやエネルギーを、落とし込んだissue。

巻頭のファッションストーリーでは、3姉妹の日常を切り取ります。想像を超える子どもたちのピュアな行動は、大人には真似できないけれど、どこか懐かしくも感じることでしょう。子どもたちの心から湧き出る感情や、自然なふとした表情を、32Pにわたり捉えます。

ファッションが与えてくれる想像の可能性を追求したストーリー。洋服そのものの面白みを発見し、挑戦的な着こなしをすることは、纏う人に限らず、見る人にも豊かなインスピレーションを与えてくれます。

芸術は時代を超えて、私たちにメッセージを伝えてくれます。白像が放つ巨大なオーラに、美しい洋服を纏った子どもたちが静かに息を合わせ、心を通わせるストーリー。

日々を丁寧に過ごす人の暮らしには、「モノ」が語りかけてくる物語に溢れています。忙しく流れていく時間の中で、ふと大切なことを教えてくれるように。家族のイマジネーションを刺激する、インテリアデコレーションをご紹介します。

11歳の少女が訪れたのは、中村キース・ヘリング美術館。常に子どもの心を失わず、夢や希望にあふれるメッセージを伝え続けたヘリング。彼の作品から、彼女は一体何を感じたのでしょうか。今だからこそ感じられるモノや独自の視点には、大人も気づかされることばかりです。