一ヶ月半検診に行ってきた。今の時期には牛乳を一日400ml飲むことが理想的、と聞き、まだ家では牛乳を与えていなかったので、帰り道に早速牛乳を買った。離乳前から粉ミルク好きで、離乳後もフォローアップミルクを寝る前に一気飲みしていたので、ずっとこのままミルクをあげていいものかかんがえていたところだったから、牛乳に自然にスライドするのもちょうどいいタイミングだった。 翌朝、コップに少し入れて与えたところ、すごい勢いで飲み干したので安心した。牛乳パックを指さし、もう少しくれと言うのでおかわりをそそぐと又しても飲み干した。その飲みっぷりに見とれていてふと気がついた。子供の持つ牛乳を入れた器が一人暮らししてから買った最初の湯のみだったことを。とりあえず子供が持ちやすいよう、小ぶりなものに、と思い注いだのだが、それは20年くらいのあいだ一人暮らしの時から使っていたものだった。たしか下北沢のアンティークショップで、その当時の自分でも買えるようなお手頃なお値段で手に入れたのだ。引っ越すたびに捨てずに持ってきたのだが、ワンルームの狭い部屋で、コーヒーを入れたりお茶を飲んだりしたことを思い出した。いま子供がその湯のみでごくごくと牛乳を飲んでいる、そんなふうになるなんて、あの狭い部屋で、ひとり夜お茶を飲んでいた自分に教えてやりたいと思った。