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〈AĒSOP〉ブランド初のインテリア小物「ブラスオイルバーナー」発売!
06 新しい役割分担

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06 新しい役割分担

グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんが、妊娠して日々変化する体から、今まで見えなかったことに日々出会い、新陳代謝していく景色を綴るエッセイ。 長嶋さんて結婚してたんですねってよく言われるのだけど、結婚して今年で12年目なのによくそう言われるのは、苗字のせいもあるのかもしれない。結婚すると選択肢なく自分の苗字が変わるのが当たり前な制度に昔から疑問だった私は、パートナーの国籍が韓国籍であることで夫婦別姓の選択肢が得られ、私たちは話し合った結果すんなり別姓にした。(ちなみに同一姓にしようとすると、私は韓国籍になり苗字は彼の日本での通称名ではなく韓国名の「李」になり、わたしは通称名は名乗れないらしく、そのルールも疑問、、) 彼も彼の家族もとても柔軟な人々で、変化していくことにあまり迷いがなく、且ついつも前向きなのがすごいと思うのだけど、それは今もずっと変わらない。彼はどんな時も彼なりの方法でわたしを支え続けてくれたけれど、この妊娠・出産に関しては、「産むことだけで大仕事だから、あとは基本俺がやる」というスタンスで、フェアネスを超えてもはやアンフェアなんじゃないかと思うくらい、彼は私の妊婦生活をサポートしてくれている。料理は二人とも作るのは好きな方だったけど、わたしがつわりをもよおして以降、料理は基本的に彼がしていて、つわりがおさまった今もなお彼が担当してくれており、そうこうしてる間に料理の腕もぐんぐん上がり、こりゃお店出せるよレベルの品が何品か出現し、もはや「このまま離乳食も弁当もいけそう」と言っている。 彼は掃除はあまり得意じゃないので率先してやるのは私だったのだけど、私が掃除機の大したことのない重さで腰を痛めて以来(というのも妊娠してから節々がガタガタして節々をポキポキ痛めがち)、掃除もほとんど彼がやるようになった。現在は妊娠9ヶ月なのだけど、調べるにリラキシンというホルモンが骨盤だけでなく関節全てを緩めるらしく、常に骨がパキパキ鳴りその度に痛みを伴い、ついでにこれも妊娠後期にあらわれることがあるらしいのだけどリウマチみたいな痛みも登場してここ最近の私に鎮座しており、もう動きはもはやお婆さんのよう。結果、今私は家事のほとんどをやっていない。新しい役割分担は、かつての父母像には当てはまらない。 彼はどうしたってお腹の胎動を感じ重さに耐える当事者ではない。私だってかつてはお腹の中に自分以外の命があるなんて、そんなエイリアンみたいな感覚は想像もできなかったけど、お腹が右にグイっと左にグイグイっと目に見えてわかるほど動くことは普通になり、グイグイ押す力も日に日に強くなり、今はもうけっこう痛くて寝つけずにいてすっかり睡眠不足気味であることも、辛いが普通となってしまった。いつかくる深夜の授乳のために眠りの浅い日々に慣れておけよ的なことらしいと何かで読んだけど、そういうの私ばっかりでパートナーにも何かないのかいな、と彼に言ったら「それができないから俺なりにやれることやってるんだよ」と言っていた。 ある日、とある知り合いの男性が。「出産怖くないですか?俺は自分がもし産むと想像したら怖くて無理です、パニックです」と言っていた。別のある日、夫は「産めるもんなら俺が産んでみたいわ」と言っていた。どちらも男性が思う正直な気持ち。そりゃ私だって血液が500ml~1リットルも流出することがわかってるさぞかし痛いであろうその日を思うと心底ビビるし、パートナーが産んでくれるならぜひ!と願いしたい。だけどいまのところこのお腹の中で毎日少しずつ成長しているこの命を、お医者さんとともに私が外に出す以外に産む方法はない。人工子宮の研究も進んでいるそうだけど、それを選択するかどうかは別としてもしも予め男性に子を産める身体的機能が携わっていたら、彼らの精神性は、社会は、歴史は、どう変わっていくのだろうかと妄想する。そしてその時実際に男性は相手の女性ではなく自分が産むことを選ぶだろうか。自分の仕事の仕方を変えるだろうか。彼らの中の最も大事な価値あることの順番は変わるのだろうか。新しい夫婦像はどんなだろうか。 先日新しくスタッフを採用したのだけど、その子は3人の子持ちの母だ。うちに来たいと言ってくれた彼女にとって、ここが居心地のいい事務所に出来ないと、わたし自身にとっても子育てしながら仕事を続けることは難しいのではないかと考え、彼女の子供たちも、必要あらば事務所に連れてきてもらうことにした。小さな事務所だからできることを実践できたらいいと思う。「時間にリミットがある人は効率よくやるし責任感がある人が多い」と、ある日いっしょにご飯を食べながら二児の母の建築家の永山祐子さんが助言をくれた。自分の事務所を持ち経営者として働く永山さんは、わたしが妊娠してすぐくらいに、全然大丈夫だよ子育てと両立できるよと言ってくれた。彼女は子供を産んでから働く時間は短くなったのに仕事をこなす数が倍になったらしく、時間のない母親の仕事のさばき力を知っているだけに、今は積極的に子育て中の建築家志望の人材の採用をしているという。ねえさんすごいす。たしかにそうなのだ、美術大学には女性の学生ばかりなのにいざ社会に出るとデザインを長らく続ける女性がまだまだ少ない理由は、社会の仕組みにもあると思う。やっぱり未だ男社会だと感じるし、私自身もかつては“男のように”働くことしか頭になかった。だからこの妊娠による体の変化は、沢山のままならないことが増えたことで自分の体が男じゃないことを痛感させたし、もっといえば誰かのようになる必要はなく、自分のやりかたで、自分のものさしで、自分のカラダの声にまっすぐになることを、日々このお腹のなかから教えられているように思う。仕事も夫婦のありかたも、ひかれたコースではなくむしろコースアウトして自ら新しくコースを作り別のスポーツを産み出しプレイすることのほうが、創作的だし自分は居心地がいい。  

2018.09.01
〈Gap〉✕〈サラ・ジェシカ・パーカー〉限定コレクションの第二弾が発売! 〈サラ・ジェシカ・パーカー〉のFasu独占インタビュー。
MilK JAPON × instax“チェキ”のファミリーポートレート撮影会 in〈etc.JOURNAL STANDARD〉
〈Afternoon Tea LIVING〉世代を超えて愛される森永ビスケットとのコラボアイテムが登場!
〈DIESEL KID〉大人気のWロゴシリーズがキッズサイズで登場! ノベルティキャンペーンも開催
05 母性とやら

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05 母性とやら

グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんが、妊娠して日々変化する体から、今まで見えなかったことに日々出会い、新陳代謝していく景色を綴るエッセイ。 わたしは子どもが苦手なほうだ。三人兄弟の末っ子で、12人いる従兄弟達のなかでも私が一番下だったことで、自分より年下の人をどう扱っていいのか分からない時期がけっこう長かったように思う。その頃に子どもを可愛いと思った記憶がないし、欲しいとも思わなかった。しかし、いつしか兄に子どもができ、姉に子どもができ、どの甥っ子姪っ子もどことなく私の顔に似ているような気がして、自然と自分の幼少期が重なり、その存在を他人事とは思えなくなって、この不可思議な存在を愛おしいと思うようになっていった。 あるとき高速道路のサービスエリアで、誰がこんなの買うんだろうと思うくらいこれまでだったら見向きもしなかったような、つぶらな瞳の白いふかふかな小さな猫のぬいぐるみとふいに目があって、びっくりするほど無性に「ほ、ほ、欲しい!」と思ったことがあった(そして抑えきれず購入)。それから私は、小指の爪ほどの小さなヒヨコのぬいぐるみや、やたらリアルな手のひらサイズのパンダのぬいぐるみなど、小さくてつぶらな瞳のムクムクしたものに出会うと気持ちを抑えきれず購入すること、数回。こんなもん誰が買うんだよと思っていたものを自分がまんまと買っている状況がなんかヤバい気がして誰にも見せたことは無いのだけれど、このことを、私と同じく子どもの扱いがそんなに得意ではない女友達に話したら、彼女の反応は目を見開いて「すげえ分かる」だった。その時は、お互いの水面下でチョロチョロと湧き始めたやり場のない何かに、これがあれか母性といわれるやつなのか?と勘ぐった。時は経ち、そんな彼女も先日子どもを産んだ。まだ慣れない手つきでフニフニの子を大事そうにだっこしていて、一日中この姿勢だからまじでキツイわと疲れた表情で苦笑いつつも、子に向ける眼差しからは、二人の間にしかない甘やかな関係を感じる。そして見慣れた女友達の、見慣れぬこの風景から感じるものは、まさにこの二人の間にしかできないものであることも感じて、いつか来る自分の新たな風景が待ち遠しくなった。 身ごもってからわたしは度を超えて、飼い猫への愛情が極端に確実に増している。もともと動物は好きだけど、もう、猫を見るたび、撫でるたび、鳴かれるたび、舐められるたび、だっこをせがまれるたび、ゴロンと床に寝転んでこっちを見られるたび、こつんとぶつかってこられるたび、匂いを嗅ぐたび、その度に、身体中からぶわっと溢れてくる愛情が止まらない。ちいさいおでこ、つぶらでまっすぐな瞳、むくむくのちいさな”おてて”と”あんよ”、もう見るもの全て赤ちゃんのような気がして、もはやネコの名前が「あかちゃん」に差し変わっていることもあり、抱っこしてすりすりして「あーかちゃん♡」と言っている私からは、前のめりな何かが現在たぷたぷに満タンを超えむしろ垂れ流し。そしてこれは男性にも同様のパターンがあるようで、子どもが大好きなスタッフのカワミナミに関しては、ありがたいことに子が待ち遠しいのか、彼が猫を抱きかかえる時の抱き方およびその揺らし方を見る限り、最近はもう完全に猫用ではなく人用の所作になっている。 子どもの扱い方は、正直いまもそんなによく分かっていないし、たぶん特にうまいわけでもないし、今でも甥姪に面倒くさくなることは全然ある。だから、”本能”だと俗にいわれる母性を当然のように全ての女性に在るものとして突きつけられると甚だ疑問だし、あくまで母性とやらは人それぞれであって、環境によってその人なりに導かれたり体得していくものなのではないかと思う。ちなみに先日近況を話し合った同じく妊婦の女友達は、はっきり自分は子どもを特に好きじゃないことを分かっていたものの、猫を飼い始めてから自分を頼ってくる弱い存在に自分のなにかが変わったそうだ。ものすごく分かる。私の場合も、猫の存在と、兄姉の子どもたちの存在、それから自分の仕事場で数名のスタッフを抱えていることも関係がある気がしている。スタッフに関して言えば、やっぱり人を雇うと個々の人生のことを考えるし、一緒に仕事をするからにはそれぞれを活かすためにも個々の良さを伸ばしたいと思うし、それはやや子育てに似ているのかななんて思うのです、まだ子育てをやったことがないから分からないけれども。 世の中にはエスカレーター式に「当然こうあるべき」という型がたくさんあって、気づいたら自分もそのエスカレーターに乗ってた、みたいなことになりかねない。同様に、何でも「母性」で片付けられると母という役割は型にハマるし非常に押し付けがましく厄介だ。しかも「本能」って言葉とセットになっているから、あたりまえに母としてこうするでしょ、という更新のない感情的な情報がつきつけられる。だけど「母性本能」って言葉は学術用語じゃなくて通俗的に使用される俗語らしいです。ってことはやはり母性は本能ではなくあくまで社会的に構築される“愛着”なのでは。少なくともわたしの場合は、自分の体と環境により導かれる変化によって、“自分より弱いものに向けるまなざし”がうまれてきたことは、確かだ。  

2018.08.20
最新キッズトレンドが満載の〈Playtime Tokyo〉が間も無く開催!
そんなふう 36

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そんなふう 36

先月すごく久しぶりにひとり海外出張だった。フランスに現地3泊機内1泊だったのだが、子供と2泊以上離れたことがなかったのでどうなるか心配だった。しかし、とくに母の不在を嘆くわけでもなく、ぐずることもなく夫と二人で機嫌よく過ごしていたらしい、と帰る前日に電話で聞いた。少し拍子抜けしたけれど泣きわめく日々が続くよりはずっといいよな、と思いつつ自分が逆に寂しい気持ちだというのがなんだか情けないような気もした。帰りの機内でも早く子供に会いたい気持ちが募り、なんだか落ち着かないまま過ごした。着いてからもはやる気持ちを抑えながら、空港に迎えに来てくれているはずの二人を探す。タクシーが連なって停車している後方あたりに見慣れた車を見つけた。夫が手を振るのを遠目で確認し、その下にちょこんと座っている子供を見て安堵した。二人に向かって「おーい」、と手を振る。子供はしばらく視線を彷徨わせていたが、私の方を見て固まった。そしてこちらに向かって走り出した。子供の目線に合わせて自分もしゃがみ、両手を広げて待ち構える。保育所から帰ってきたときの、いつも玄関から廊下を走ってくるときの表情とはまったく違う、ものすごく真剣な眼差しでこちらを凝視しながら一目散に走って来る顔を見て、やっぱりあなたも寂しかったんじゃんか!と確信してふたりでがしっと抱き合った。そのあとしばらく背中をばんばん叩き合い、お互いの存在を何度も確認し、長いあいだ離れなかった。

2018.08.16
〈ファミリア神戸本店〉9月8日(土)OPEN! 限定&コラボなどスペシャルアイテム多数販売
親子で家具作り「ていねいな買い物教室」―〈cocoiku〉会田大也 ×〈ようび〉大島正幸 ×〈MilK JAPON〉編集長 星本和容 鼎談(前編)
〈アルフレックス〉ファミリーポートレート撮影会レポート
04 マスとニッチの導線

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04 マスとニッチの導線

グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんが、妊娠して日々変化する体から、今まで見えなかったことに日々出会い、新陳代謝していく景色を綴るエッセイ。 6ヶ月目の私は平均よりだいぶお腹が大きいようで、2ヶ月前倒しくらいの勢いのサイズ感だった。やっぱり重いせいか腰を痛めがちなこと、下腹部の靭帯に痛みがあったり恥骨が痛かったりして、どうしてもゆっくり歩かざるおえない。これまでのようにサクサクと足早に移動することが出来ないので、誰かとともに歩くときは遅れをとり「ごめんもうちょっとゆっくり歩いて~」と、お願いすることも度々。自分がこんなにゆっくり歩くことになるとは思わなかった。   先日こどもを生んだ友人の家に、一歳の子をもつ友人と、3歳の子をもつ友人と、私の4人で集まった。みな大学時代の女友達で、まさか子連れでこうして会う日が来るとは想像もし得ず、感慨深いなと声を揃える。なじみの顔にプラス子が増え、ちらっと垣間見える親の顔以外は何も変わらない時間に癒されたその帰り道。何駅かをともに乗り換えるなかでベビーカーをおす友人がすぐにすることは「エレベーターどこだ?」であった。これまで自分がそこまで使う必要がなかっただけに正直気にも留めてこなかったが、「全然ないんだよねえ」と彼女。たしかに、電車を降りたらまず探し、あってもちょうど遠くの方にひとつだったりして、特に大きな駅の場合は、出たい出口に行けるエレベーターがぴったりあることなどは殆どなく、まずは地上に出るためのエレベーターにとりあえず乗って、そこからまた本来出たかった出口に地上から歩いて向かうので、結果とても遠回りになっるのだった。「今までエレベーターなんてどうでもいいと思ってたけど、そんなこと思ってたことをごめんって思うよ。だってお年寄りとか車椅子の人とか、こうやっていつも探しては遠回りしてるわけでしょ。もっと増やして欲しいよ。」と友人。たしかにサクサク歩けない人々には動線の選択肢が少ない。別のとある日にも、また別の女友達(同じくベビーカーで子連れ)が、ガタついた道路を歩きながら思い出したように導線について「特にデカイ駅はマジで終わってる」と同じようなことを言っていた。   昔から比べたらもちろん便利になっていることは多々あるだろうけれど、とはいえその選択肢の少なさには、“一応配置しておいた” という多少の厄介さを伴った消極的な姿勢を感じる。新幹線のトイレ内に配置してある点字もそれに近いように感じるのだけど、実際どうなのだろう、あれを触って読むに至るまでにそもそも点字がどこにあるのかは分からないのではないだろうか。一応配慮しています、という姿勢だけがそれを必要としていない人々に伝わり、本当に必要としている人々に機能しているかどうかの疑問だけが、毎度見るたびに残る。

2018.08.10
〈Levi’s®〉今秋からキッズラインの展開開始!
MilK会員限定のご招待枠も!〈agnès b. ENFANT〉の人気イベントが「伊勢丹新宿」に登場
注目すべき作家の、注目すべき作品だけにフォーカスしたオンラインショップ〈TONKACHI STORE〉期間限定OPEN!
母から子へ受け継ぐ〈PLAISITER〉記念日ジュエリー
そんなふう 35

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第1回:多様な生き方、暮らし方
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第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

2022.11.17
エルゴベビーの抱っこひも「ADAPT」がリニューアル発売。アップデートした機能を解説
動物園、博物館、美術館…。9つの施設でシームレスにクリエイティブな体験ができる「Museum Start あいうえの」とは
圧倒的な高級感で魅了。黒川鞄工房の「シボ牛革」ランドセルシリーズに新色が登場【2023年ラン活NEWS】