DATE: 2021.03.26

豊かな色彩の現代アートを堪能! ポーラ美術館の岡田杏里「Soñar dentro de la tierra / 土の中で夢をみる」展

箱根の「ポーラ美術館」で4月17日(土)より開催されるのが、岡田杏里「Soñar dentro de la tierra / 土の中で夢をみる」展。圧巻の色彩で描かれた幻想的なアートの数々に、大人も子どもも魅了されてしまうはず。
《Soñar dentro de la tierra》 2021年、アクリル/カンヴァス、45cm x 106.7cm、作家蔵 ©Anri Okada

《Soñar dentro de la tierra》 2021年、アクリル/カンヴァス、45cm x 106.7cm、作家蔵 ©Anri Okada

「Soñar dentro de la tierra / 土の中で夢をみる」展では、日本とメキシコを拠点に活動し、現実と幻想、現代性と土着性など、相反する要素を鮮やかな色彩で表現するアーティスト、岡田杏里氏の作品を紹介。

メキシコやグアテマラへの留学を経て、訪れた土地の文化や風習、非日常の風景、先住民の神話や詩を行き来しながら作品を描くようになったという岡田氏。「土の中で夢をみる(= Soñar dentro de la tierra)」という展覧会のタイトルは、先史時代から育まれた豊かな文化の残るメキシコでの滞在を通じて、作家自身のテーマが迎えた新たな展開を示しているという。

岡田杏里《ヒトの心の構造について》 アクリル/カンヴァス、60×50cm、2019年、個人蔵 ©Anri Okada

岡田杏里《ヒトの心の構造について》 アクリル/カンヴァス、60×50cm、2019年、個人蔵 ©Anri Okada

見どころは、縦75cm×横75cmのカンヴァスを33点ほど組み合わせた壁画のインスタレーション。およそ縦3m×横10mもの大きさに及ぶ壁画では、メキシコの地で着想を得た幻想的な森を舞台に、植物や生物、そして人間の形象が交錯する作品となっている。

そのほか、絵画作品や立体作品も登場。風土や環境、すなわち自然と生命との関係をテーマに、現代社会への危惧や自然との向き合い方を問いかける作品を通して、観る人の心に眠る原始的な感覚が呼び起こされる感覚を親子で楽しんでみては。

※開催の状況はお出かけ前にご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

 

岡田杏里「Soñar dentro de la tierra / 土の中で夢をみる」展

会期:4月17日(土)〜9月5日(日)
会場:ポーラ美術館 1F アトリウムギャラリー
開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30まで)
観覧料:無料 ※企画展・常設展を鑑賞の場合は入館料が必要
岡田 杏里(おかだ・あんり)プロフィール
1989年埼⽟県生まれ。2016年に東京藝術大学大学院美術研究科を卒業。2014年⽯橋財団国際交流油画奨学生としてメキシコ、グアテマラへの留学や、2016年ポーラ美術振興財団在外研修員として、ベラクルス州立大学美術研究所(メキシコ)での研修を経て、2019年からはメキシコ国立自治大学UMAMに留学、以降日本とメキシコを拠点に活動。国内外での個展、グループ展、滞在制作の他、2014年以降は壁画アートプロジェクト「ヘキカキカク」を通じてメキシコ、グアテラマ、ネパールなど世界各国でパブリックアートとしての壁画を制作するなど、多方面で活躍をみせる。
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