DATE: 2019.05.28
〈日本科学未来館〉で企画展「マンモス展」を開催、貴重な冷凍マンモスの標本を展示
2019年6月7日〜11月4日(月・振休)まで、〈日本科学未来館〉で企画展「マンモス展」を開催。世界初公開となる貴重な冷凍マンモスの標本が続々登場。
FULL SCREEN
企画展「マンモス展」は、2005年に「愛・地球博」で初公開され、大きな話題を集めた「ユカギルマンモス」の冷凍標本を14年ぶりに日本で展示するほか、「ケナガマンモスの鼻」や「ケナガマンモスの皮膚」、約42,000年前に生存していた「古代仔ウマ」など、世界初公開となる古生物の冷凍標本を多数展示。会場には本展のために新たに製作された史上最大級の冷凍展示室が登場し、来場者は冷凍標本の生々しい様子を鑑賞することができます。
近年では生命科学の進歩により、冷凍状態で発見されるマンモスなどの動物から遺伝情報やタンパク質情報を取り出し、その情報からマンモスの真の姿が徐々に明らかになってきました。本展覧会では標本展示だけでなく、最先端の生命科学による「マンモス復活プロジェクト」についても紹介し、過去・現在・未来の角度からマンモスに迫ります。
生命科学研究がもたらす科学技術の革新は、絶滅危惧種の保護やマンモスをはじめとする絶滅種再生の糸口に繋がるだけでなく、先端医療や食糧問題、地球環境問題などさまざまな分野に役立つ可能性を秘めています。一方で絶滅種の復活について、倫理的な問題や生態系への影響など考えなくてはならない課題も浮き彫りになっています。「マンモス展」を通して最先端生命科学の“今”を感じながら、生命科学のあり方についても考察してみてはいかがでしょうか。