DATE: 2019.01.18
「『ソフィ カル―限局性激痛』 原美術館コレクションより」原美術館で開催
「『ソフィ カル―限局性激痛』 原美術館コレクションより」が原美術館で2019年3月28日(木)まで開催中。かつて原美術館で開催され、大きな反響を呼んだ本作家による個展「限局性激痛」(1999-2000年)をフルスケールで展示。
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世界的に注目されるフランスの女性現代美術作家、ソフィ・カル。19年前に原美術館で開催し、大きな反響を呼んだ本作家の個展「限局性激痛」(1999-2000年)を、フルスケールで観ることができる展示が現在行われています。
タイトルの「限局性激痛」とは、医学用語で身体部位を襲う限局性(狭い範囲)の鋭い痛みや苦しみという意味。展示では、作家の失恋体験による痛みとその治癒を、写真と文章などで作品化しています。大きくは、人生最悪の日までの出来事を最愛の人への手紙や写真で綴った第一部と、その不幸話を他人に語り、代わりに相手の最も辛い経験を聞くことで、自身の心の傷を少しずつ癒していく様子を、美しい写真と刺繍で綴った第二部で構成されます。自身の人生をさらけ出し、他人の人生に向き合う作家の制作に、多くの鑑賞者が心を打たれるのではないでしょうか。
2020年の閉館が惜しまれる原美術館での展覧会、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。