三鷹の森スタジオジブリ美術館で「映画を塗る仕事」展が開催!ジブリ映画における色の秘密とは
三鷹の森スタジオジブリ美術館では、「映画を塗る仕事」展を開催。
スタジオジブリの故・高畑勲監督や宮崎駿監督は、「登場人物とその日常を丁寧に描き、実写とは違ったリアリティをもたせることで、観客の心に訴えることができる作品」を目指してきました。中でも映画における色の役割は、架空の世界にリアリティを持たせるために大事な要素。実際の作品作りでは、現実を写し取るための風景を選び、光の当て方で時刻や天候を表現。物の材質や質感といったディテールさえも感じられる色を選ぶなど、作品世界をより豊かにするため、工夫を重ねています。
本展では、両監督が表現してきたもの、そのこだわりを彩色の面から解き明かします。特に、両監督を支えた色彩設計の故・保田道世の手腕を、当時のセルを用いて紹介。デジタルによる着彩やCGによる画面作りが主流になった昨今、セル絵の具による限られた色数の中で、監督からの要求に最大限に答える努力を惜しまなかったスタッフの知恵と工夫を間近で見ることができます。
スタジオジブリ作品において、色で何が表現されたのか?ぜひ親子で鑑賞してみてはいかがでしょうか。(なお、入場は日時指定の予約制)