ユーモラスな「鎧と人」アートに子どもも夢中に! 特別展「野口哲哉展―this is not a samurai」
野口哲哉(1980年、高松市生まれ)は「鎧と人間」をモチーフに、 樹脂やアクリル絵具を使って彫刻や絵画作品などを制作する美術作家。多様な文化や感情が混ざり合うユニークな世界観は国内外の幅広い層に支持されており、CHANELやAudi Japanなどの企業とコラボレーションした作品制作のほか、2015年には羽田空港国際線ターミナルでアートディレクションを手掛けたことでも知られている。
甲冑に対する該博な知識と卓抜な造形力、そして人間に対する優しさに満ちた洞察力によって、時代を超えた普遍的人間像を創造する野口哲哉。本展では、鎧をまとう人々の彫刻や絵画など新作を含む初期からの代表作約180点を展示を通して、野口哲哉の作品世界を紹介していく。
鎧を着た人物が所在なくたたずんでいるかと思えば、風船を見つめたり、空中に浮かんだり、時にはブランドロゴの付いた鎧を自然に着こなしたり。一見ユーモラスに見える作品は、どこか物悲しい雰囲気を帯びているものばかり。
そこには目まぐるしく移り変わる文明の中で、喜びや苦悩といった矛盾を抱えながら生きる人間の姿が鋭い視点で描かれており、見るものを魅了する。野口哲哉の幅広い思考と精緻な作品に込められた優しさと悲しさ、人間への好奇心にあふれた世界を、ぜひ家族で堪能してみませんか。
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