DATE: 2021.04.27

今こそ見つめ直したい「日常」をアートで紐解く展覧会が金沢21世紀美術館でスタート

金沢21世紀美術館で4月29日(木・祝)より開催される「日常のあわい」展。コロナ禍で変わりゆく世界で、日常とは一体何かを現代アーティストたちの作品を通し、改めて見つめ直す機会になりそうだ。
岩崎貴宏《アウト・オブ・ディスオーダー(コニーアイランド)》2012年 個人蔵 ©Takahiro Iwasaki, Courtesy of ANOMALY
岩崎貴宏《アウト・オブ・ディスオーダー(コニーアイランド)》2012年 個人蔵 ©Takahiro Iwasaki, Courtesy of ANOMALY

新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、地震や台風などの自然災害など、私たちが慣れ親しんだ暮らしや風景は刻々と姿を変えていく今。本展では、変容していく日々においても変わらずに発揮される人々の創造性や、変化の渦中で揺れ動く心の機微、変化の中にあっても受け継がれていく作品を通じて、「日常」と「非日常」のあわいにある「現在(いま)」を見つめ直す展覧会。

青木陵子+伊藤存「変化する自由分子のWORKSHOP」展示風景、ワタリウム美術館、2020年 撮影:今井紀彰
青木陵子+伊藤存「変化する自由分子のWORKSHOP」展示風景、ワタリウム美術館、2020年 撮影:今井紀彰

そもそも日常を日常たらしめているものは何か。生活の中のちょっとした習慣や日課、家族や地域の中で共有されている約束事。当たり前に繰り返される営みも、人によって、家族によって、異なるここの日常が紡がれている。こうした意識しないと見過ごしてしまう生活の中の創造行為を7組11名の日本人作家の作品を通して紹介していく。

岩崎貴宏《リフレクション・モデル(テセウスの船)》2017年 金沢21世紀美術館蔵©Takahiro Iwasaki, Courtesy of ANOMALY
岩崎貴宏《リフレクション・モデル(テセウスの船)》2017年 金沢21世紀美術館蔵©Takahiro Iwasaki, Courtesy of ANOMALY

1980年代生まれの若手から、1970年生まれの中堅、1960年代のベテランまで、幅広い年代のアーティストが参加し、コロナ禍で制作した新作を含め、写真や映像、彫刻、ドローイング、刺繍などさまざまな作品が登場。変わりゆく日常のなかで、変わらないものは何か、当たり前の日常とはどうして生まれるのか。「現在(いま)」を生きる子どもたちとともに、「日常」と「非日常」の“あわい=間”を改めて見つめてみませんか。

※開催の状況はお出かけ前にご確認ください。

※お出かけの際は密を避け、施設が定める新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に従いながら、楽しく遊びましょう!

LATEST POST 最新記事

第1回:多様な生き方、暮らし方
ARTICLES
第1回:多様な生き方、暮らし方

閃いたのは、新しいクリエイティブのヒント? それとも週末のパーティのアイデア?……ホームオフィスを舞台に、生き生きと働くこの女性。実は『Fasu』のファミリーを想定しながら最新のテクノロジーによって生み出されたデジタルヒューマンです。揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事に家事に家族とのクリエイティブな毎日を楽しむ『Fasu』的な暮らしを送る母親像をあらゆる面からキャラクタライズして生まれたこの女性は、私たちが生きる、ほんのちょっと先の未来を想定して生み出されました。 コロナ禍をはじめ、混乱する社会情勢、テクノロジーの急激な進化と未知の世界を歩む私たちですが、このデジタルヒューマンが暮らすちょっと先の未来では、果たして私たちは、どのような家族のかたちを求めて、どのように暮らしているのでしょうか。そんな未来の家族のあり方を、グローバルイノベーションデザインスタジオ「Takram」でデザイン、アート、サイエンスほか多岐の分野に亘ってデザインエンジニアを務める緒方壽人さんに3回にわたってお話を伺います。第1回目である今回は、家族での長野県・御代田への移住と、10年来続けてきたというオルタネティヴな暮らし方にいて訊ねました。 これからの人間とテクノロジーのあり方や共生を探る『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(BNN刊)。その著者でもある緒方壽人さんは、この本の中で、「ちょうどいいバランス」を探すことの大切さについて触れています。 「暮らし方や家族のあり方は多様で、未来に何かひとつの理想形があるとは思いません。ですから今日お話しできることは、僕自身の家族のことや、これまでの経験から考えていることでしかないのですが……」 そう前置きしながら、控えめに、ゆっくりと話し始めた緒方さん。その穏やかな様子は、移住先である御代田の空気をそのまままとっているかのようでした。   〜〜 中略 〜〜 WHAT’S DIGITAL HUMAN? 揺るぎない自分らしいスタイルを持ち、仕事、家事、そして家族とクリエイティブな毎日を楽しむ女性。本記事トップビジュアルとして登場したこのモデルは、先述のように『Fasu』ファミリーの母親像を、顔立ち、ヘアスタイル、メイクアップ、スタイリング、さらにはライフスタイルに至るまであらゆる角度とディテールからキャラクタライズし、生み出されたデジタルヒューマンです。 最新鋭のテクノロジーを用いて生み出されたこのデジタルヒューマンは、東映デジタルセンター「ツークン研究所」、及び『Fasu』を擁する私たちアマナにより「企業広告や、ファッションカタログ、またメディアにおけるモデル使用における様々な課題解決」を目的として開発されました。 このバーチャルモデルを用いることで得られるメリットは1. 人種、人選、肖像権問題にまつわるリスク回避 2.使用期限や版権の制限フリー 3.リモートによる発注から納品 4.インナーブランドの統一化 5.CGによる表現可能領域の拡大……ほか多数。コミュニケーション及びコスト、クオリティなど、モデル使用のあらゆるフェーズで生じるデメリットをミニマムにし、モデル表現の可能性を大きく広げていきます。 デジタルヒューマンが描き出す、新しいモデルのあり方と可能性、そして未来にご期待ください。 問い合わせ先:

2022.11.17
エルゴベビーの抱っこひも「ADAPT」がリニューアル発売。アップデートした機能を解説
動物園、博物館、美術館…。9つの施設でシームレスにクリエイティブな体験ができる「Museum Start あいうえの」とは
圧倒的な高級感で魅了。黒川鞄工房の「シボ牛革」ランドセルシリーズに新色が登場【2023年ラン活NEWS】