〈国立国会図書館 国際子ども図書館〉で展示会「絵本に見るアートの100年―ダダからニュー・ペインティングまで」を開催
近年、絵本の視覚表現性に注目が集まり、美術作品の一つとして探究される動きが活発になっています。その流れを受け、展示会「絵本に見るアートの100年―ダダからニュー・ペインティングまで」では、主に20世紀における革新と創造に焦点を当て、美術の観点から国内外の絵本を紹介。前期・後期あわせて約300点の資料を展示しながら、20世紀初頭に起こったダダやシュルレアリスムから、第二次世界大戦を経て現代に至るまでの芸術思潮まで、絵本におけるアートの100年史を紐解いていきます。
そのほか特別コーナーでは、さまざまな画家によって描かれた『不思議の国のアリス』や『赤ずきん』『ピノキオ』を展示。また11月9日(土)には中学生以上を対象に、〈うらわ美術館〉学芸員の山田志麻子による関連講演会「美術と絵本―冒険と革新」を開催します。この講演会では、美術の表現形式に革新がもたらされた20世紀初頭に、絵本の分野で冒険的な美術表現を試みた美術家に着目し、彼らの作品と絵本との関わりについて解説します。
絵本を通してアートの歴史に迫る特別な展示会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。