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産後2日め、近しい友人がお見舞いに来てくれた。彼女も2ヶ月前に出産したばかりだったのだが、赤子を見るなりちっちゃいね〜かわいい〜と驚いた声で言う。かわいい〜、は置いておいて、ちっちゃい〜とは?あなたもこのあいだ産んだばかりじゃないの、と言うともう忘れちゃった、とのこと。えー、そんな、たった2ヶ月まえじゃないの、と思ったのだけど、先日3ヶ月検診で病院に行ったとき、1ヶ月検診の赤ちゃんを見てちっちゃい〜と心のなかで声をあげてしまった。あ、これかあ、とそのとき納得した。新生児の時期は短いしあっという間だから楽しんでね!と先輩母たちに言われ続けたので、心して楽しんだつもりだったのだが、やはりあっという間だったのだ。そう思って2ヶ月まえの写真を見返すとあの頃のあの子はもういない。目の前には成長したむちむちのいまの子がいる。もちろんいまはいまで変わりなくかわいいと思うし、よく笑うようになったぶん、むしろかわいさは増している。だけれどあの、壊れそうにはかない、抱っこするのもためらわれるほどにたよりなかったあの子にはもう会えないのかと思うとさみしさが増してくる。急激な赤子の成長は、時間の流れを姿かたちでリアルに見せつけるのだ。無事に大きく育っていることは大きな喜びでもあるのだけど、あの時期はもう戻ってこないのか、という切ない思いも去来する。産前、6歳児を育てる友人が、最近はしっかりしてきてあんまり甘えなくなってきたんだよね、さみしいなあとぽつりと言ったことがいまはしみじみと実感できて、まだ3ヶ月なのに先が思いやられるなあとひとりごちるのであった。