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09 中絶について
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09 中絶について

グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんが、妊娠して日々変化する体から、今まで見えなかったことに日々出会い、新陳代謝していく景色を綴るエッセイ。 選ばなかった未来、選べなかった未来、拒んだ未来、拒まれた未来について、どうすることもできないし、それらの未来がどうであったのかを知る由はもう無い。自分にできることは、今自分が立っている場所から始まる未来を作ることしかない。 「わが立つ杣(そま)」という言葉がある。 杣とは滑り落ちそうな山の斜面にあるほんの少し平らになった場所のこと。僧侶などが険しい山を登り見つけた束の間の安心できるその小さな場所を、山あり谷ありの人生と重ね、やっと見つけたその場所にご加護がありますようと願い詠まれた歌がある。美術家の篠田桃紅氏は、“長い人生の中で本当の意味で自分の立ちうる場所はそうどこにでもあるわけではない。だからこそ、ようやくその場所を見つけられた時には心から感謝をし、自分の使命を全うするべく努力する”のだと、「わがたつ杣」と書をたしなめ壁に飾っているのだという。たしかに、そばに置いておきたくなる言葉だと心底思った。 私には中絶した過去がある。いまでも摘んだ命を想わない時はなく、ましてやこうして命が育っていく状況を実感するほどに、選べなかった未来に手を合わせる。かつての私は悲しみの中をどうやって生きればいいか分からない日々がずっと続き、誰にも言えず、前を向けず、私が死ねばよかったのかもしれないと気が狂いそうな毎日をひた隠しにしながら過ごしていた。あの頃の記憶は人知れず泣いている自分しか思い出せない。 日本は中絶が多く、累計だと世界で5番目に多い国らしい。1955年の約117万件をピークに減少を続けているものの、それでも現在1年間で約18万件の人工妊娠中絶が行われている。1日で換算すると、約500人。毎日、500人もの女性が、あの経験をしているのだ。それぞれが望んだことだったのか望まれなかったことだったのかを知る由もないけれど、様々な理由があっての重い決断であったのだろうし、特に強姦などの犯罪によるケースにおいては人権侵害にさらされた女性の尊厳は守られるべきと思うし、簡単に一辺倒な中絶の善悪は問えない。もちろん、大前提として、中絶なんてする必要のない男女の環境であるべきだと思うし、あんな悲しい思いは誰にもして欲しくないと願う。 「ヤノマミ」という、ブラジルの原生林に原始的な暮らしを営む部族がいるのをご存知の人もいると思うのだけど、私も友人に勧められ国分拓氏によるヤノマミに関する本を読んだ。彼らには医学はなく主にシャーマンによる祈りがそれにあたり、性はとても動物的ゆえに妊娠出産も野生的だ。女性は10代で妊娠をし、森の中でヤノマミの女性達に取り囲まれながら自分で産む。男性は出産現場にはおらず、狩をする男たちにとって血は闘志を削ぐものだとして一切を目にしない。女性は、男性に知られることなく苦労して自力で産み落とした赤子をどうするかというと、産んだその場で生かすか殺すかを決め、殺すと決めたらすぐに“聖霊返し”という儀式をする。精霊返しをすると決めるその判断の理由は、母自身しか知らない。決めたら産声をあげているその子どもをバナナの葉で包み、シロアリの巣に納め燃やすのだという。かなりざっくり書いたが、国分氏が目の当たりにしたあまりに野ざらしな生死の現場の描写を読み、頭がクラクラする。中絶率の少なさは望まない妊娠率の少なさに呼応し、女性の妊娠コントロールの高さは、「性教育」「避妊」「社会・経済的レベル」の三つが決定的な役割を果たしていると言われているけれど、ヤノマミは完全にその三つが原始的すぎて、あまりに生死と欲望が剥き出しであった。ありありと描写されるそれらに、思わず嗚咽した。しかし文明社会と原始社会、その形はかなり違えど、全く同じ行為が共通してあるではないかと、嗚咽する自分にあらためて冷ややかになる。その事実を受け止めようとすると、人間ってなんなんだろう、命ってなんなんだろう、女ってなんなんだろう、男ってなんなんだろう、私はなんのために生きているんだろう、そんな問いにぶち当たる。脈々と続く命を次に繋げようとする行為の陰で、命を生かさないという選択をとるのもまた人間という生き物なのかと、中絶だけでなく、戦争や犯罪など世のあらゆる場面を思い浮かべては、善悪は宙に浮き、自分を含めた人間を、光と影が存在するように世に存在するものはすべて両義的に存在しているのだと、綺麗事なしに理解する他はない。それは私自身に蓋をせずに、自分を再度理解することでもある。 私は、私の母の体の病状的に中絶した方が良いだろうと医師から告げられていたにも関わらず、母に光を当てられ産んでもらった身だった。だから私の今があることを、身をもって知っている。知っているのに、自分の身に起こり決断せざるおえなかった中絶の過去をもつ私は、選べなかった未来の可能性がいかに尊いものであるかも身をもって知っており、それだけに、私という人間が真っ黒く落ちた影でできているような感覚があり、自分自身に大きな矛盾を孕みながら生きている。私のお腹に芽生えているこの命は、私にとっての微かな光となり日に日に大きくなっていくのだけど、同じくらい影も見えてくる。それはもう、仕方のないこと。 1日に約500人、今日も日本のどこかで命が摘まれ、泣いている女性がいる。相手あってのことなのに、必ずや心身に深い傷を引き受けるのは女性だ。日本だけではなく世界中で、今日もどこかで、悩み、重い決断をし、人知れず涙を流している女性がいる。ヤノマミもそう、森のなかが漆黒の暗闇に包まれた頃、聞こえてくるのは母の泣き声なのだという。 私のお腹の中には男の子がいる。この子が無事生まれ、年頃になったら、いつの日かこの話を、ちゃんとしたいと思う。

2018.10.01
MilK JAPONによるビジネスセミナー【柏井万作(CINRA.NET編集長)】CINRAはとまらない。 多様化するメディアのいまと未来
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MilK JAPONによるビジネスセミナー【柏井万作(CINRA.NET編集長)】CINRAはとまらない。 多様化するメディアのいまと未来

MilK JAPONが2018年10月4日(木)、ビジネスセミナーを開催。 「カルチャーは、とまらない、とめられない。」をタグラインに、デザイン、アート、音楽などのカルチャー情報を発信してきた「CINRA.NET」。10年前の創刊当時はカルチャーを届けるウェブメディアはまだ珍しく、それから現在にいたるまでトップを走り続けてきたリーディングカンパニーです。 いまやウェブやメディアの役割が大きく変化し、情報を届けるだけでは通用しない時代に。そこで、業界では異例の無料音楽イベント「exPoP!!!!!」開催や、サブスクリプション型を取り入れた女性向けのミニマルコミュニティメディア「She is」など、まさに進化するメディアとして、つねに時代の先を読みメディアの可能性を提案し続けてきました。また、企業とコラボレーションした展覧会やオウンドメディアの制作といった展開も広がり、「カルチャー×ビジネス」の視点でも新しい試みを次々と仕掛けています。 読者だけでなく企業からも注目をあつめるCINRA.NETの魅力はどこにあるのでしょうか? 今回は、柏井万作編集長に、本当に読者に届くコンテンツの作り方や、メディアが多様化するなかで生き残るための戦略など、CINRA.NETのクリエイティビティの真髄を紐解きます。 CINRA.NET編集長 柏井万作1981年、東京都生まれ。2006年に取締役として株式会社CINRA立ち上げに参加。創業時から現在までカルチャー情報サイト『CINRA.NET』の編集長としてサイトの運営を行っている。

2018.10.01
映画『モアナ 南海の歓喜』。100年前の人々の営みを映す貴重なドキュメンタリー
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映画『モアナ 南海の歓喜』。100年前の人々の営みを映す貴重なドキュメンタリー

100年前の人々はどのように暮らしていたのか。映画『モアナ 南海の歓喜』に映し出されている映像には、今の時代を生きる私たちに想像できないような当時の日常が描かれている。日々生きることと伝統に基づいて営む時間は、あまりに無垢で美しく、見ていると清流が心に染み渡っていくような清涼感に包まれる。 モアナといえば、ディズニー映画『モアナと伝説の海』が有名だが、そちらはフィクション。この映画はドキュメンタリーで、すべて実在する島や人々が登場している。“ドキュメンタリー映画の開拓者”と言われるロバート・フラハティが、1923年にサモア諸島のサヴァイイ島に家族で2年間滞在して撮影したもので、1926年に劇場公開された。もとはサイレントだったが、50年後にフラハティの娘モニカが島を再訪し、サウンドのみを新しく録音、1980年にサウンド版として完成させた。それを最新のデジタル技術で復元したものが、今回の映画になる。   舞台となるサヴァイイ島は、南太平洋のサモア諸島にある島のひとつ。地理的には、太平洋の真ん中の少し下、ニュージーランドの右上あたりに位置する。登場人物は、ルペンガ一家で2人の息子モアナとペア、父のルペンガ、母のツウンガイダ。そしてモアナの恋人ファアンガセだ。

2018.10.01
お悩み25:プレゼントがうまく選べません。
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